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教育長のページ

更新日:2024年4月8日

2024年度がスタート「教育はみんなで」

~ みんなが笑顔になれる地域社会を目指して ~ 松戸市教育長 波田 寿一

 例年より桜の開花が遅れ、人の心にも経済活動にも影響を与えました。待ち望んだ満開の桜を目にした4月、美しい花を愛でる新しい季節の到来と桜のもたらす様々な事柄が人を笑顔にしてくれました。改めて感じたことは、人間の思いの通りに自然は働いてはくれません。このように、自然がもたらす社会への影響を感じながら、令和6年度(2024年度)が始まりました。

 今日の教育を取り巻く社会環境は、決して順風満帆とは言えません。新型コロナウイルス感染症の拡大により学校教育だけではなく、社会生活においても大きな影響が出ました。その影響は少しずつ形を変えながら継続的なものとなっています。全てが元通りになることはないのかもしれません。また、国際的な社会情勢不安や地球規模の課題もあります。VUCAの時代(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)との声を聞き、先行き不透明な時代へと社会が急速に動いています。
 そこで今、成すべきことは「変化への対応と基本の徹底」ではないでしょうか。
 人生100年時代において、人々の大きな願いは、生涯にわたり健康で豊かな生活を送ることです。この願いは個人の願いでもあり、全ての人々、社会全体の願いでもあります。「みんなが笑顔になれる社会」でありたいと、私も願っています。つまり、「教育」の目指すところは、社会全体の「笑顔」を実現するために必要な資質・能力を身に付けることです。

 さて、松戸市では「学びの松戸モデル」を策定し、2030年以降の社会に目を向け、指針を示しています。基本理念は「ことばを育み 人がつながる 学びの松戸 ~文化と教養のまちづくり~」です。日本には人々が長い時間をかけて育んできた文化があります。その中でも道徳心は重要です。礼儀正しく勤勉実直で、高い倫理観を持っていることなど、日本人の資質は世界中から評価されています。互いに思いやり相手の気持ちを考えて人々が「つながり」を意識して社会行動できることの中心に「ことば」によるコミュニケーションがあります。そして、多様性の時代であるからこそ、「ことば」を大切にして、人と人とが信頼関係を築ける社会であれば、社会自体が大きく成長できるのではないでしょうか。相手を思いやれる一言が勇気と希望を与えてくれるはずです。だからこそ「ことば」を大切にしなければなりません。
 市民の皆さん一人一人が、自分の良さを意識し「自立」した主体的な行動ができ、自分の住む松戸の地に「誇り」を持ち、その良さを次世代に継承していけるような地域社会であってほしいと願います。互いに認め合い、助け合いながら生活できる社会であれば、自然と「笑顔」が育まれるでしょう。

 これからは、予測困難な時代となります。自分自身に困難が生じた際に、自らその解決策を見出し、困難に打ち勝つためには、変化への対応が大切です。しかし、日本人の良さ、相手を思いやる気持ちや優しい言葉かけなど、生きるための道徳心など、人としての基本は徹底すべきです。改めて、「ことば」と「つながり」を大切にした、教育行政の必要性を感じます。

 「教育はみんなで」お力添えをお願いします。夢のある未来社会を生きる子どもたちのために、そして、すべての市民の皆さんの健康で豊かな生活を実現するために、今年度も「教育施策」を実行してまいります。

 これからも毎春には、満開の桜を見て、皆さんとともに笑顔になれることを願っています。


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