学校教育部長のページ
更新日:2024年4月1日
メッセージ
学校教育部長の中坂 正夫(なかざか まさお)です。どうぞよろしくお願いいたします。
学校においては、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行後、様々な教育活動がこれまでの良さを継承しつつ、新たな工夫を凝らしながら再開されています。また、国内外に目を向けてみますと、災害への対応や物価高騰、紛争、環境問題等により、依然として予測が極めて難しい、混沌とした社会情勢が続いております。
このような中、学校教育部においては、2030年に向けた松戸市教育委員会の指針「学びの松戸モデル」の視点にそって令和6年度の教育施策を展開してまいります。
本市の児童生徒が、未来社会に対応できる「生きる力」を身に付けるため、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を果たすことができるよう、関係部署、関係機関と連携を図りながら、一丸となって取り組んでまいります。市民の皆様のご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
令和6年度の取り組みを紹介します。
確かな学力の育成
VUCA(不安定、不確実、複雑、曖昧)な社会で必要とされるのは、急速にアップデートされ続ける情報を取捨選択して活用し、目の前の問題を解決できる力です。この実社会で活用できる「資質・能力」を育むために授業においては、教科の特性を見極め、かつ発達段階に応じた指導計画(適時性)を考慮し、「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指してまいります。
本市では、全ての小中学校が言語活用科の教育課程特例校に認定されています。生きる力の基盤となることばの力を育むために、言語活用科の日本語分野では年間計画に、新たに「書く」ことに特化した学習内容に加え、論理的・批判的思考力の育成を促進してまいります。さらに、英語分野においては、小学校における英語の読み書きの基礎固めと中学校における表現力の伸長に重きを置き、小中の学びの接続を強化してまいります。
他の教科におきましても、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実により、「主体的・対話的で深い学び」を促進するとともに、総合的な学習においては、多角的な見方や考え方などの資質能力の育成に努めるなど授業改革を進めてまいります。
ICTを活用した授業の推進に向けて、効果的・効率的な学習環境を整える道具として、一人一台端末の活用を充実させてまいります。
よりよい教育システムの構築
社会が多様化する中、多様性を理解し、自他を尊重する思いやりのある豊かな心の育成は大変重要と考えております。
いじめの未然防止・早期発見については、WEBQUによる詳細な分析結果の把握や学校生活アンケートの活用と情報共有を促進し、いじめの未然防止・早期発見の対応に活かしてまいります。
不登校支援のための松戸市教育支援センター「ふれあい学級」、「ほっとステーション」、「教育相談」等の支援体制の充実を図っております。教育と福祉の連携協働したスクールソーシャルワーク事業は、開始から7年が経過し、すべての学校で利用できる体制が整備しております。本年度は、さらにスクールソーシャルワーカーを3名増員し、担当校を23校から42校へ拡大することにより市内全域の児童生徒が抱える困りごとの解決に向けて、スピード感をもってきめ細やかな支援に取り組んでまいります。
特別支援教育へのニーズが高まり、対象児童生徒数や学級数も増加しています。特別な支援を必要とする児童生徒・保護者に適切な支援ができるよう、今年度新たに4校に特別支援学級を設置し体制強化に努めてまいります。
医療的ケア児の支援については、看護師派遣システムを配置型から巡回型へ変更し、学校と看護師が連携・協働できる体制を構築し、児童生徒が安心して学校生活を送るとともに一人一人の自立に向けた体制づくりを着実に進めてまいります。
外国籍の児童生徒の学びを支える体制として、複数の学校に設置している「にほんごルーム」のより一層の充実を図るために、通級等の新たな指導体制の研究に取り組んでおります。実態に即した日本語指導システムを構築し、日本語がわからない児童生徒の学べる環境の充実を図ってまいります。
中学校部活動の地域移行については、国や千葉県の事例を注視しながら、松戸市の子どもたちの新たなスポーツ・文化環境を整えることを目指し、研究を進めてまいります。
学校教育環境の整備・充実
特別支援教育へのニーズが高まり、対象児童生徒数や学級数も増加しています。特別な支援を必要とする児童生徒・保護者が適切な支援ができる体制の強化に努めてまいります。特に、医療的ケア児の支援については、学校と看護師が連携・協働できる体制づくりを図り、児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう支援してまいります。
また、外国籍の児童生徒の学びを支える体制として、複数の学校に設置しています「にほんごルーム」のより一層の充実を図るために、通級等の新たな指導体制の研究に取り組んでおります。実態に即した日本語指導システムを構築し、日本語がわからない児童生徒の学べる環境の充実を図ってまいります。
教育と福祉の連携協働したスクールソーシャルワーク事業は、開始から6年が経過し、すべての学校で利用できる体制が整備しております。本年度は新たに拠点校を増設し、児童生徒が抱える多様化、複雑化する課題の解決に向けて、丁寧な支援体制の充実に取り組んでまいります。
中学校部活動の地域移行については、国や千葉県の事例を注視しながら、松戸市の子どもたちの新たなスポーツ・文化環境を整えることを目指し、令和5年度から研究を進めてまいります。
魅力ある市立高校づくり
市立高校は、教育目標である「逞しくジリツ(自立・自律)した18歳を育てる」のもと、学力・グローバル・部活動の3本柱とする「市松改革」を引き続き推進してまいります。
学力向上については、生徒の主体的な学びを確保し、ニーズの多様化に対応するための学習コンテンツの提供により、個別最適な学習と多様な進路の実現につなげてまいります。
グローバル教育の推進について、今年度から中国語とスペイン語を教育課程に追加し、文化や語学を学ぶことによりグローバル社会に対応できる生徒の育成に努めてまいります。
また、教育活動の充実に向け、ICT環境整備、部活動の充実に引き続き取り組んでまいります。
学校施設等の整備・充実
小中学校においては、「松戸市学校長寿命化・再整備計画」の推進、校舎の外壁やトイレ改修工事を進め、快適な教育環境を整備してまいります。さらに、小中高等学校全ての体育館の空調設備の設置や小学校2校のエレベータ設置に向けた準備を推進し、安全・安心なだけでなく、快適で多様性に配慮した教育環境整備を図ってまいります。
主な事業
グローバル化する社会で活躍できる児童生徒の育成 言語活用科の取り組み
関連リンク
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。