「英語を楽しむ子どもたち」市内保育所・小学校
更新日:2016年9月21日
国際化が進み、日本に住んでいても外国人と接する機会が増えています。小さい頃から異文化に親しむことが、たくさんの外国人と仲良くできる近道です。市内の保育所や小学校で、子どもたちが英語に触れる新たな取り組みがスタートしました。
公立保育所で英語あそび活動
最初は少し恥ずかしそうな子どもたち
市内すべての公立保育所で、外国人講師による「楽しい英語あそび」がスタートしました。梨香台保育所での初日となった平成28年9月6日(火曜)は、幼児約20人が英国人講師と一緒に言葉あそびや歌を楽しんでいました。これから市内17公立保育所で1カ月に1回30分から40分間、英語に触れる異文化体験に臨みます。
豊かな人間関係を育む
この活動は、市内公立保育所に通う5歳児を対象に1回30分から40分間、英語を使ったあそびを行うものです。幼児期に異文化体験や外国人との交流を通じて、豊かな人間関係を育むねらいがあり、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、国際化社会に対応できる人材育成につなげることを目指しています。
すぐに先生と仲良し
もっと遊びたい!
先生がおもしろかった!
梨香台保育所の子どもたちと英国人講師オリバー・ウォルトンさんとの初めての出会い。最初は緊張していた子どもたちも、オリバー先生の軽妙でリズミカルなトークと身振り手振りにすぐに心を開き、終始笑顔で遊んでいました。
地球儀を使って先生の故郷を探したり、動物や色・数字が書かれたカードを使って遊んだり、考えて動いて叫んで、あっという間の30分間でした。参加した子どもからは「先生がめちゃくちゃおもしろかった」とにっこり。特に走ったり跳ねたり眠ったりするアクション付きのあそびがお気に入りのようでした。
市内公立小学校で月1回英語学習
ふれあいながら学習
市内すべての公立小学校では、1年生から月1回のペースで英語学習が可能な環境を整備しました。平成28年9月7日(水曜)に柿ノ木台小学校では、2時限目から5時限目にかけて1年生4クラスが、カナダ人の先生と一緒に体を動かしながら英語を学んでいました。
英語学習できる環境を整備
松戸市では、平成23年度から独自の教科「言語活用科」の「英語分野」として、小学校5年生から中学校3年生までの一貫した英語教育を推進してきました。平成28年度からは、英語にかかる予算を平成27年度の約4,700万円から約8,700万円とほぼ倍増させ、市内すべての小学校で1年生からの英語教育を実施することが可能になりました。
外国人指導者による授業はすべて英語
3時限目、柿ノ木台小学校1年3組の33人の児童の皆さんは、カナダ人のトゥフィック・ブレンカヘル先生と一緒に初めての英語学習に取り組みました。先生がすべて英語で授業を進める中、児童の皆さんは体を動かしながら「ワン・ツー・スリー」と数を声に出したり、カードに自分の名前を書いて他の人と英語で交換したり。楽しい雰囲気の中、45分の授業時間はあっという間に過ぎていきました。
名前カードの交換ゲーム
みんなで体を動かします
「英語に興味持った」
授業に参加した女児は、「英語にふれたのは初めてだけど、興味を持った」とにっこり。PTAの広報紙作りのため、取材されていた男児のお母さんは、「兄は小6と小4なので、1年生から英語にふれあえる機会がありませんでしたが、今回、小1の息子は英語にふれあうことができ、いいことだと思います。本人も、外国の人やお兄ちゃんに簡単な英語で話しかけたりしています」とわが子の成長に目を細めていました。
伝えようとすることが大事
英語をおおむね理解した幼児・児童も多かったようですが、分からなくても子どもたちの楽しそうなようすを見ていると言葉以外でも伝える・伝わる方法はいろいろあることが分かりました。言葉が分からなくても恥ずかしがらず、どんどん輪に入っていって、まず身振り手振りで伝えようとすることが大切ですね。