七草マラソンにルーマニアの選手が出場しました!
更新日:2016年1月20日
七草マラソンに参加したマリウス イオネスクさん(左)とクラウディア ステフさん(右)
今年で61回目を迎えた七草マラソン大会に、招待選手として2人のルーマニアの陸上選手が参加しました。七草マラソンに海外からの招待選手をお迎えするのは長い歴史でも初めてのことです。
クラウディア ステフさんは競歩女子の、マリウス イオネスクさんはマラソン男子のルーマニア代表として、ともにロンドンオリンピックに出場しています。
お二人とも、今年開催されるリオデジャネイロ オリンピックのルーマニア代表の有力候補でもあります。
平成28年1月6日に、日本とルーマニアのスポーツ・文化交流に取り組む市民活動団体「日本ルーマニア スポーツ・文化交流協会」の招きに応じて来日したステフさんとイオネスクさんは、七草マラソンまでの間、大相撲の佐渡ケ嶽部屋や戸定邸、市役所など、松戸市のさまざまな場所を訪れました。
七草マラソン
平成28年1月10日に開催された七草マラソン。親子で参加できる2キロメートルの部から、10キロメートルの部まで、15もの参加部門があり、自分の状況に合わせて参加することができます。会場では多くの出店も軒を連ねます。
当日は県マスコットキャラクター「チーバくん」や、まつど応援キャラクター「松戸さん」も応援に駆け付けてくれました。
大会では、ステフさんはファミリー2キロメートルの部と競歩で5キロメートルの部に、イオネスクさんは小学生中学年の2キロメートルの部と10キロメートルの部に参加し、松戸の街中を駆け抜けていきました。
イオネスクさんと握手する中光さん(右)
ルーマニア代表お二人と一緒に走った皆さんに感想を聞きました。
ファミリーの部に参加した方は、「有名な選手と一緒に走れるんだと思い、励みになりました」と話してくれました。
高校男子10キロメートルの部で優勝した中光 捷さんは、「イオネスクさんは余裕があって、スピードがどんどん上がっていきました。世界レベルの人と走れていい経験になりました」と語ってくれました。
古ケ崎小学校の児童と交流
七草マラソンの2日後の1月12日、イオネスクさんとステフさんが古ケ崎小学校を訪れ、児童と交流しました。オリンピック選手を前にして、子どもたちは最初こそ緊張気味でしたが、二人のやさしい笑顔と楽しいお話にすぐに引き込まれ、充実した時間を過ごすことができました。
一緒に競歩
子どもたちは、ステフさんの競歩のレクチャーに興味津々。「どんなに速く歩いていても、絶対に片足は地面に着いていること。膝も曲げてはいけません」というルールに四苦八苦しながら、ステフさん、イオネスクさんと一緒に、楽しく体育館を歩きました。
ステフさんからは「みんなに出会えたおかげで、私も子どもに戻ったような気になりました。何事にも負けずにチャレンジしてください」と子どもたちにエールが送られました。
たくさんの質問
質問タイムには、「競技を始めたきっかけは?」「足が速くなるにはどうしたらいいの?」など、子どもたちから二人にさまざまな質問が投げかけられました。
「どんな練習をしているのですか?」という質問に、イオネスクさんは「楽な方へ逃げず、強い気持ちを持ってやり続けることが大事です」とアドバイスしてくれました。
また、母国のルーマニアについて、お二人は「海も山もあって美しい国です。人びとの心もきれいなので、みなさんもぜひ来てください」と呼び掛けました。「吸血鬼ドラキュラが生まれた国」と聞いたときには、会場がどよめいていました。
お二人が残したもの
ステフさんとイオネスクさんは、翌1月13日にルーマニアに帰国されました。しかしお二人による、スポーツや学校訪問等を通じた市民ランナーやこどもたちとの交流は、関わった人々の気持ちの中に温かいものをいつまでも残していくことになると確信するようなふれあいだったといえるでしょう。
お二人のオリンピックに向けての健闘をお祈りしています。