楽しんで考える安全・安心「防災フェス2016」
更新日:2016年3月24日
東日本大震災から5年が経ちました。あの時の経験を踏まえて、地域で、家庭で防災の取り組みが進んでいます。平成28年3月19日(土曜)に、中部小学校で開かれた「防災フェス2016」は、「非常食の備え」と「避難所運営」をテーマに、家庭や地域でできる災害対策を考えるイベントとなりました。主催はまつどやさしい暮らしラボ、松戸まちづくり会議。
非常食がおいしく変身
田島シェフ
第1部「ごちそうとぼうさい」は、非常食を料理して楽しむイベント。いざという時に賞味期限切れがないよう、非常食をおいしく食べてその分を追加する「ローリングストック法」を学ぶ機会となりました。
市内のフレンチシェフ・田島加寿央さんが、市販のバランス栄養食や乾燥米飯「アルファ米」、多くの家庭の冷蔵庫にある野菜を食材にして、何種類もの料理を仕上げました。
お腹も心も満たされる
非常食や地元野菜を使った料理
参加者の皆さんは「非常食はお腹を満たすことが大事ですが、こんなにおいしくいただけると心も満たされます」「アルファ米は食感が悪そうなイメージでしたが、スープに入れることでとてもおいしくいただけました」と、非常に満足していただけた様子。
また、「ご飯も野菜も鍋一つで食べられるので、非常時には助かると思う」など、災害時を想定して、ありあわせのものを使って調理する工夫を学びました。
おいしく食べて大満足!
アルファ米や野菜がたくさん入ったスープ
災害時に役立つ自販機の実演
平常時は自動販売機として機能し、災害時は電気が途絶えても商品が取り出せる「緊急時解放備蓄型自販機」の実演もありました。災害時の救援物資が到着するまでの間、手動で飲料や食品が取り出せるため、被災者の“命綱”となります。
実演では、次から次へと出てくるペットボトルに子どもたちは目を丸くしていました。
ゲーム感覚で避難所運営
第2部は、「HUG(ハグ)で学ぼう!」。危機管理課職員が講師となり、災害直後の避難所で、めまぐるしく変わる状況や突発的な事態にいかに対応できるかをシミュレーションしました。避難所の見取り図に避難者情報が書かれたカードが追加され、参加者は話し合いながら変化する状況に対応していました。
避難所を的確に運営することでできるだけ避難者の不安を取り除き、二次災害の発生を防ぐ狙いがあります。思いつく限りの事態を想定し、慣れておくことが重要です。
HUGは(Hinanzyo避難所、Unei運営、Gameゲーム)の頭文字を取ったもので、避難者をやさしく「抱きしめる」という意味もあります。
人に伝える大切さ
災害時は、食べ物の確保も避難所の運営も、周りの人が協力しあわなければうまくいきません。今回のイベントをはじめ、防災について学んだことをできるだけ多くの人に伝え、いざというときに地域の力で危機を乗り越えられるよう、常に準備をしておきましょう。
FMラジオの生中継がありました
松戸まちづくり会議が豚汁などを提供
関連リンク
問い合わせ
広報広聴課シティプロモーション担当室(ごちそうとぼうさい)
電話:047-366-7320
危機管理課(HUGゲームで学ぼう!)
電話:047-366-7309