帰宅困難者対策訓練6(伊勢丹松戸店・松戸警察署との合同訓練)
更新日:2016年12月13日
松戸市では、大規模災害が発生した場合における「松戸駅周辺帰宅困難者等対策協議会」を設置し(平成25年7月に設立)、公共交通機関、大規模集客施設、大学などの関係機関の方々と対策・対応を検討しています。
今回、協議会に参加している伊勢丹松戸店、松戸警察署と合同訓練を行いましたので、訓練内容、結果を報告します。
1 訓練目的
松戸駅に近く、日常的に多数の来客がある三越伊勢丹松戸店においては、地震災害が発生した場合、帰宅困難者が発生する可能性があり、来訪者に対する安全確保・パニック防止等の対応が求められているため、組織を挙げて全社的に3.11を教訓にして「総合地震災害対策訓練」を実施している。
昨年度は、市(危機管理課)と共同して、FAXを活用して情報伝達訓練等を行ったが、さらに今年度は、松戸警察署も加わり、3機関による合同訓練を実施することにより、初動体制の確立、情報交換の実施、帰宅困難者への情報提供、連携の強化等を図り、横断的な帰宅困難者対策を実施することを目的とする。
2 訓練想定
首都直下型地震が発生し、松戸市においても震度6強の地震が発生。店内には、約600名のお客さんが買い物をしていたが、地震規模が大きく、お店の営業続行ができなくなり、帰宅困難者も多数発生した。これに対して、市及び松戸警察署は、災害対策本部を設置し、各種情報収集を実施するとともに、帰宅困難者対応を迅速に行うという想定で訓練を実施。
3 訓練の日時
平成27年3月12日(木曜)午前9時30分~同10時までの間
4 訓練場所
伊勢丹松戸店、松戸警察署(警備・地域課)及び松戸市役所(危機管理課)
5 訓練内容
(1) 伊勢丹松戸店の訓練
- パニック防止、初期消火、通報連絡、避難誘導、負傷者搬送訓練
- 自衛消防本部を設営し、情報収集、指示、臨時救護所の設置訓練
- 市及び松戸警察署の災害対策本部との各種情報交換
・来訪者を店内などの安全な場所への誘導訓練、情報提供訓練
(2)松戸警察署(警備課・地域課)の訓練
- 災害対策本部を設置し、各種情報収集訓練
- 市(災害対策本部)との情報交換訓練
- 伊勢丹松戸店に警察官を派遣し、直接的な情報収集、交換訓練
(3)市(危機管理課)の訓練
- 災害対策本部を設置し、各種情報収集訓練
- MCA無線を活用しての情報交換、伝達訓練
- 帰宅困難者を想定しての対応要領の確認訓練
6 実施結果
(1)前回の訓練(平成26年3月11日)では、情報交換手段としてFAXのみを活用したため、スピーディな対応に問題があったが、今回はMCA無線を利用して訓練を行うことにより、情報交換の質、量とも増えるとともに、リアルタイムで情報伝達が実施できた。
(2)市及び警察署の災害対策本部で収集した災害情報を、伊勢丹松戸店を経由して帰宅困難者に情報提供することにより、幅広い情報をタイムリーに伝達でき、実践的な訓練が実施できた。