住居での効果的な換気方法をまとめました
更新日:2022年12月23日
店舗・施設に共通する換気のポイントは「感染予防には換気が重要!」に掲載しております。
効果的な換気方法をまとめた報告書(12月1日掲載)
- 令和3年11月、産業衛生の専門家による、住居内での効果的な換気方法の検証を実施しました。
- 検証では、窓開けによる換気や扇風機、レンジフード、空気清浄機を使った換気の効果を測定し、住居での効果的な換気方法をまとめました。
- 住居の形状や外の風の強さなどによって換気の効果は異なりますが、是非ご覧いただき、住居での感染対策の参考にしてください。
掲載内容
- 換気の必要性
- 効果的な換気方法(リビングでの懇親会、感染者の療養部屋)
- 換気のポイント、風の流れ
掲載内容
- 検証内容別の検証方法等の詳細
掲載内容
- 1と2を合わせた内容
報告書の内容の解説動画
換気のポイント、シミュレーションの解説は以下からご覧いただけます。
解説は、本事業の調査・監修をいただいた、橋本晴男さん(橋本安全衛生コンサルタントオフィス所長)、武藤剛さん(千葉大学予防医学センター特任助教)に行っていただきました。
住居での換気のポイント
- 0:10から 検証の目的・なぜ換気が必要?・検証した換気方法
- 4:25から リビングでの懇親会時の換気方法
- 10:10から 療養部屋での換気方法
- 13:50から 換気方法別の換気量
- 15:38から 住居での換気のポイント
検証方法・結果
- 0:10から 検証方法の概要
- 2:25から 検証1・窓開けの効果
- 4:35から 検証2・窓向き送風機の効果
- 7:08から 検証3・レンジフードの効果
- 10:07から 検証4・窓向き送風機(+窓・ドア開け)の効果
- 11:23から 検証1から4のまとめ(換気方法別の換気量)
- 13:07から 検証5・空気清浄機の効果
シミュレーション動画【12月6日掲載】
窓を開けていない場合と窓開けに加え機械換気を行った場合の、空気やエアロゾルの流れのシミュレーションを行いました。
このシミュレーションからも、窓向き送風(室内から外へ向けて送風)やレンジフードなどが有効であることが確認できました。
- 0:00から 療養部屋(6畳)での換気
- 2:20から リビング(12畳)での換気
石油ストーブ・ガスファンヒーター使用時の二酸化炭素濃度の考え方
石油ストーブやガスファンヒーター使用時の二酸化炭素(CO2)濃度の考え方を、今回の検証の調査・監修をいただいた橋本安全衛生コンサルタントオフィス所長の橋本晴男さんにご解説いただきました。
- 室内の二酸化炭素濃度は、人から出たエアロゾル粒子の濃度の指標になります。このため、一般には、室内の二酸化炭素を基準値(1000ppm)以下に抑えることが、エアロゾル濃度を低く保ち感染を防止するために有効とされています。
- 一方で、石油ストーブやガスファンヒーターからは大量の二酸化炭素が出ます。換気の悪い室内では、その濃度は短時間(30分以内など)のうちに容易に数千ppm以上などに上がってしまいます。よって、これらの機器を使っている場合には、二酸化炭素濃度をエアロゾル濃度の指標として用いることができません。
- 二酸化炭素は、その濃度が数千ppm程度であれば重大な健康影響はありませんが、3000ppm程度を超えた室内に滞在すると、軽い眠気や頭痛、若干の判断力の低下などが起こるとされています。よって、これらを防ぐため、石油ストーブなどの暖房器具を使っている場合には、室内の二酸化炭素が「3000 ppm(暖房器具使用時の目安値)」程度を超えないよう、適宜換気を行っていただくことをお勧めします。
「住居での効果的な換気方法」啓発チラシ・ポスター
関連リンク
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