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松戸市立第三中学校・大川沙菜さん出場”WBSC女子U15ソフトボールワールドカップ”で銅メダル獲得!

更新日:2023年11月7日

 令和5年10月21日(土曜)から10月29日(日曜)までの9日間にわたり、「第1回WBSC女子U15ソフトボールワールドカップ2023」が東京都で開催され、日本代表として松戸市立第三中学校の大川沙菜さんが出場し、見事銅メダルを獲得しました。

大川選手の写真
大川沙菜さん

初開催のワールドカップでの快挙


銅メダルを獲得した日本代表チーム

U15世代で初めて開催されたワールドカップ

 大会は、アメリカをはじめ世界各地域の予選を突破した11か国と開催国の日本と合わせた12か国が参加。6か国ずつ2グループに分かれて予選ラウンドを行い、各グループ上位3か国がスーパーラウンドに進出します。
 日本の予選ラウンド初戦は、6月に開催されたアジアカップ決勝で敗れたチャイニーズ・タイペイ。リベンジを誓って臨んだこの試合を1-0で勝利すると予選ラウンド全勝でグループ1位となり、順調にスーパーラウンドへの進出を決めます。スーパーラウンドに進出した6か国は、予選ラウンドで別のグループから勝ち上がった3か国とそれぞれ対戦。上位4チームが最終日に行われるメダルをかけたゲームに進むことができます。

 スーパーラウンド初戦でフィリピンと対戦した日本は、危なげない試合運びで勝利を収めると、翌日、日本と同じくこれまで全勝で勝ち進んでいる最大のライバル国・アメリカと対戦。この試合を2-1で勝利した日本は、金メダルをかけた決勝戦進出に向けて大きく前進します。そして迎えたスーパーラウンド最終戦。相手は南米の強豪国プエルトリコ。この試合に勝てば文句なしに決勝進出が決まります。


 プエルトリコとの試合は、スコアボードに0が並ぶ投手戦の展開に。7回で決着がつかず延長タイブレーク(※)にもつれ込んだ試合は10回表に決勝点を挙げたプエルトリコが3-2で日本に勝利し、スーパーラウンドを終えて日本・アメリカ・プエルトリコが4勝1敗で並びます。
 この結果、大会の規定により3チームの順位は失点数などで争われ、最終順位は1位アメリカ、2位プエルトリコ、日本は僅かに及ばず3位となり、翌日の決勝はアメリカ対プエルトリコ、日本は3位決定戦(ブロンズメダルをかけた試合)にまわり、同4位のチャイニーズ・タイペイと銅メダルをかけて再び対戦することが決まりました。

誰もが信じて疑わなかった決勝進出

 世界一を目標にチーム全員が高い意識を持って今大会に臨んだ日本代表。3位決定戦にまわることを聞かされた選手たちは「全員その場で泣き崩れた(キャプテン・加減(かげん)夢華選手)」そうです。前日のプエルトリコ戦を終えた記者会見で「明日(決勝)のための試合だったと思って気持ちを切り替えて、絶対に世界一を取ります」と、力強く語ってくれた大川さんも、決勝進出を疑わなかった一人でした。
 関係者もこの結果に落胆の色を隠しきれずにいましたが、ひとしきり涙を流した選手たちに、チームスタッフが「まだ次がある。気持ちを切り替えよう。」と声をかけると、選手だけでミーティングを行い「このチームで試合ができるのは明日が最後。絶対に勝って銅メダルを取ろう。」と気持ちを切り替えて3位決定戦に臨んだ日本は、チャイニーズ・タイペイを相手に2-0で完勝。初のワールドカップで見事に銅メダルを獲得しました。

ケガを抱えたまま臨んだワールドカップ

 大川さんは今年2月に日本代表に選出されると、6月に開催された「UTSUGI CUP」「アジアカップ」の2つの国際大会を経験。常にスターティングメンバーに名を連ね、チームの勝利に貢献してきました。7月以降、ワールドカップ開催までの期間は、松戸市立第三中学校ソフトボール部部長として、仲間と目標にしてきた県総体優勝を目指し練習に励みました。そして見事に千葉県中学校総合体育大会で優勝を成し遂げると、その後の関東中学校大会も勝ち抜き同部初となる全国中学校体育大会に出場。そこでも1勝を挙げる活躍を見せてくれました。
 しかし、全国大会出場の喜びとは裏腹に、大川さんは利き腕である左の肩を痛め、最後は投げることができないくらいの重症だったそうです。当然、その後の日本代表の活動にも影響し、ワールドカップでは最後まで守備につくことができず、代打や代走での出場にとどまりました。

 日本代表のヘッドコーチを務めた山本優氏は、日本代表の中心選手として東京2020オリンピック金メダルを獲得するなど、一時代を築いてきた名選手。その山本ヘッドコーチは大川さんを「私が一番期待していた選手。そのことは本人にも伝えました。」と高く評価されており、アシスタントコーチを務めた古渡美奈氏も「ケガがなければスタメンで出場している選手。見ている人をワクワクさせてくれる選手なので本当に残念」と話してくれました。
 

 また、松戸市立第三中学校ソフトボール部顧問の東野沙弥先生は「ケガをしていることに気づかずにいた。見抜いてあげられなかったことが申し訳ない」と、胸の内を明かしてくれました。それでも、ケガが原因で試合に出られない心境を大川さんは「チームメイトは力もあるし仲もよくてとても元気なチーム。試合には出られなくても、チームのために自分にできることを全力でやっていきたいです。」と明るく話してくれました。試合中はその言葉通り、ベンチでは人一倍声を出して味方を鼓舞し、塁に出た選手からプロテクターなどを受け取るときはベンチとの間を全力で駆け抜けるなど、常に前向きな大川さんの姿がありました。

この経験を次のステップへ

 3位決定戦に勝利し、銅メダルを獲得したU15女子日本代表。閉会式で胸にかけられた銅メダルを誇らしげに掲げる大川さんの姿がありました。U15日本代表としての活動を終える大川さんは「ケガをしてからは皆が力を発揮できるように自分のできることを頑張りました。代表の活動の中で、明るく元気にプレーすること、関わってくれているすべての人たちに感謝することを学びました。」と語ってくれました。そして「高校に進学してソフトボールを続け、実業団に入って活躍したい。」と今後のことを話してくれたその眼差しは、以前同じことを話してくれた時よりも力強く、将来の姿をはっきりと思い浮かべているように見えました。

金・銀・銅メダルを手にする3チームの集合写真

 山本ヘッドコーチは「この経験が楽しかった、良かったと思える間もないくらい早く次のステップへ進んで、今回対戦した国とまた試合がしたい、あの選手と対戦したいという気持ちを持ち続けてくれたら嬉しいです。」と、これからのソフトボール界を担う若い選手たちにメッセージをくれました。ソフトボール選手として日の丸を背負い世界の舞台に立った大川さん。日本代表の活動で得た経験と周囲の人たちへの感謝の気持ちを持ち続ける限り、いずれ世代を超えた世界最高峰の舞台で堂々と金メダルを掲げてくれることでしょう。

3位決定戦の様子(チャイニーズ・タイペイ戦)

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