急性期病院リハビリテーション患者の退院転帰におけるFIMおよび認知機能の関連性について
更新日:2022年11月9日
当院で作業療法を実施された患者さんおよびご家族の方へ
この研究は、通常の診療で得られた記録を使って行われます。研究結果は学会等で発表される事がありますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。
研究目的
当院は3次救急指定病院であり、超急性期よりリハビリテーションを実施しています。医療機関役割明確化の観点からも、急性期病院において急性期治療終了後に対象者のgoalまでリハビリテーションを継続することは困難です。そのため、自宅退院困難事例の場合は回復期リハビリテーション病棟や療養型病床を含む一般病院や施設等への転院が必要となります。上記の理由から、急性期のリハビリテーションにおいては、短期間の関わりの中で退院転帰を予測し、それに則した治療プログラムの立案や提供が求められます。退院転帰の予測においては、日常生活動作能力から分析した研究は見られますが、未だに確立されたとは言えません。また、個人背景によっては日常生活動作能力だけでなく認知機能が保たれていることも重要と考えています。
日常生活動作能力の評価においてはFunctional Independence Measure(FIM)が多く用いられており、予後予測やプログラム作成において高い信頼度や妥当性が検証されています。また、認知機能評価においてはMini Mental State Examination-Japanese(MMSE-J)が一般的に使用されており、スクリーニング検査において非常に信頼度の高い評価となっています。
本研究は、急性期リハビリテーション患者の退院転帰の関連性をFIMとMMSE-Jを用いて抽出することで、転帰先に影響する要因を明らかにすることを目的としています。また、それらを明らかにし、急性期リハビリテーションプログラム立案の一助とすることにあります。
対象及び方法
調査期間
2021年7月1日から2022年3月31日まで
対象の患者さん
当院に入院された後にリハビリテーションの依頼があり、退院時FIM及びMMSE-Jの実施が可能であった患者さん
調査内容
基本情報:生年月日、年齢、性別、転帰先
医学的情報:診断名、リハビリテーション算定区分
リハビリテーション情報:FIM、MMSE-J
情報の利用拒否
本研究の対象となる可能性のある方で診療情報等を研究に利用されることを希望されない場合は、下記の連絡先にお問い合わせください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
研究者
- 川村 慶(松戸市立総合医療センター 作業療法士) 代表研究者
- 渡辺 裕生(大和大学保健医療学部総合リハビリテーション学科作業療法学専攻)
- 波多野 直子(松戸市立総合医療センター 作業療法士)
- 今泉 菜都(松戸市立総合医療センター 作業療法士)
お問い合わせ
本研究にお問い合わせがありましたら、以下の連絡先までご連絡ください。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報および知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書および関連資料を閲覧することができますのでお申し出ください。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先
松戸市立総合医療センター リハビリテーション科
研究責任者:川村 慶
電話:047-712-2511(代表)
応対可能時間:8時30分から17時(平日)
関連リンク
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松戸市立総合医療センター
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