進行明細胞がんに対するベバシズマブ投与の有効性に関する多施設による後方的検討(終了)
更新日:2023年1月10日
このたび、産婦人科では、日本産科婦人科学会データベース事業(周産期登録・生殖に関する諸登録・婦人科腫瘍登録)を用いた下記の医学系研究を、日本産科婦人科学会の許可ならびに千葉大学附属病院の倫理審査委員会の承認のもと、倫理指針および法令を遵守して実施しますので、ご協力をお願いいたします。
この研究を実施することによる、患者さんへの新たな負担は一切ありません。また患者さんのプライバシー保護については最善を尽くします。
この研究への協力を望まれない患者さんは、その旨を診療を受けた施設までお申し出下さいますようお願いいたします。
研究課題名
進行明細胞がんに対するベバシズマブ投与の有効性に関する多施設による後方視的検討
研究責任者
松戸市立総合医療センター 産婦人科部長 海野 洋一
研究の意義、目的、方法
明細胞癌は卵巣癌のなかでも化学療法が効きづらい腫瘍であると報告されています。また、明細胞癌は多くの患者さんは早期卵巣癌で発見されるため、良好な治療結果を得られることが多いのですが、進行した状態で見つかった患者さんの場合、治療が難しく治療方針が確立していません。日本では2013 年以来、ベバシズマブ(アバスチン)が進行卵巣癌に使用できるようになりました。そこで、進行明細胞癌の患者さんを対象としてベバシズマブが治療に役に立っているかを検討するために、ベバシズマブが保険の承認を得られた前後での進行明細胞癌の治療成績について多施設症例を集積して後方視的に検討します。
研究実施機関
日本産科婦人科学会腫瘍登録施設(438 施設)
研究実施期間
2021年8月30日から2022年3月31日まで
対象となる方
2008年1月1日より2018年12月31日までの間に、卵巣明細胞癌の治療のため入院し、治療を受けた方
協力をお願いする内容
患者さんの年齢、病気の広がり、手術の内容、化学療法の内容、ベバシズマブの投与の有無、生存・再発の期間などをカルテから調査しまとめます。研究内容は、学会・学術誌に公表予定です。
プライバシーの保護について
この研究で得られた個人情報は、匿名化を行い研究に用います。個人情報が外部に洩れることのないように厳重に管理します。研究成果の発表にあたっては、患者さんの氏名などは一切公表しないこととします。データ等は、松戸市立総合医療センター産婦人科の鍵のかかる部屋で保管します。
問い合わせ先
この研究に関する質問や確認のご依頼は、下記へご連絡下さい。
またこの研究の対象となる方またはその代理人(ご本人より本研究に関する委任を受けた方など)より、【情報の利用や他の研究機関への提供(研究内容に応じて適宜記載)】の停止を求める旨のお申し出があった場合は、適切な措置を行いますので、その場合はご連絡をお願い致します。
松戸市立総合医療センター 産婦人科
海野 洋一
電話番号:047-712-2511(平日8時30分から17時)
関連リンク
お問い合わせ
松戸市立総合医療センター
千葉県松戸市千駄堀993番地の1
電話番号:047-712-2511 FAX:047-712-2512