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松戸市教育委員会
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メッセージ「教育はみんなで-ことばの教育」

更新日:2017年10月2日

教育長 伊藤純一

 木々の緑が濃くなる時期に次回を、と思っていましたら、自然は知らぬうちに廻っており、いつのまにか物熟す秋になってしまいました。三回目が遅くなりまして、申し訳ございません。
 夏から秋、日本の気候が、じわじわとですが確実に変化していることを少しの不安を感じているところです。その夏の間に、私は最近にはないほど多くの外国の方々と会話を交わしました。ベトナム、オーストラリア、韓国等の皆さんです。
 
 六月上旬にベトナム、Buon Ma Thuot市のHoang Viet校の皆様が、松戸市の学校教育の状況を視察に来られました。松戸市のカリキュラムの特徴や清掃活動などの生活指導のあり方に大きな関心を寄せられていたことを思い出します。

 八月上旬には、韓国とのスポーツ交流事業で、大邱広域市から中学生の選手団を受け入れて4日間を共にしました。毎年度、1つの種目を競い合うのですが、併せてそれぞれの文化の異なりを感じながら、交流を深める日々を過ごすことができています。
 その場の多くは通訳の方を介しての会話となりますが、通訳の方がいない時にはどの国の人とも乏しい英語力をフル回転させてのものとなります。お互いに母語ではない英語を介しての会話では、話は何度も止まりましたが、改めて、世界での英語の力、グローバル化社会での英語の存在の大きさを自覚せざるを得ませんでした。

 松戸市では、現在の社会での英語教育の重要性を十分に認識し、幼稚園・保育園での英語学習、小学校一年生からの英語教育という流れで、他市に先んじる英語教育を進めてきた自負がありますが、新たに中学校英語教育の革新を目指して、具体的なシステムの構築を模索しているところです
  
 時間が前後しますが、七月には、指導課を中心としてオーストラリアの英語教育を視察に出かけてきました。到着朝から市立松戸高校のホームステイが実施されているホワイトホース市クーナン高校、午後には英語教育の専門学校を訪れ、二日目は国立大学の英語教育機関、三日目にはビクトリア州の教育訓練省、ホワイトホース市役所を訪問してきました。
 ビクトリア州には二百カ国以上を出身とする人々が住み、まさに移民の国としての状況を確認しました。その中で英語を母語としない人々を対象にした英語教育のしくみと内容は、松戸市の小中高校の英語教育を革新しようとしている私たちにとって大きな示唆となるものと改めて認識をしてきたところです。

 さて、英語や日本語等の「ことば」は「人」の様々な能力の基礎となるものです。そして、その国の文化をつくり、社会をつくります。
 その「ことば」は、特に幼児期から義務教育期にかけての「ことばの教育環境」が重要だと言うことは今更述べるまでもないことです。しかし、最近の社会環境を俯瞰(ふかん)しますと、遺伝子操作、AI、VR、高度情報化社会など多くの文化の進展があり、例えばスマホやコンビニに代表されるような便利さの追求がそのベースにあります。私たち大人はその進歩が生むデメリットを経験上理解しており、その部分については自制して生活をすることができます。しかしながら、大人でもその便利さに負けてしまいそうになる中で、子供たちはそのデメリットに気付かず、ただ流されている状況があります。スマホの悪影響がメディアに取り沙汰されていますように、現在の文化の流れの中で、ことばの力を育むためのプラスの要素は見当たりません。
 併せて、子供の貧困、地域や家庭の教育環境の変化の中で、子供たちのことば環境の劣化には心を痛めるところがあります。

 この状況下で私たちは「ことば」の力を子供たちに育むことが最重要課題と捉えて、努力しています。日本語の基礎を作る乳幼児期の教育も含めて努力していることもそのためです。本年度で6年目になる松戸市独自の教科「言語活用科」は、日本語分野の充実、英語分野の革新を目標に新たな段階を迎えようとしています。
 グローバル化する社会で必要な力は異なる価値観を一旦は受け入れて、自らを主張し、議論できる力です。子供たちが、これまでの日本語教育において弱い部分であった論理的あるいは批判的な表現力や思考力を強化し、さらには英語力を駆使して、ますますグローバル化する社会で活躍する力を身につけた市民に育つことを願っています。
                次回テーマ 「教育はみんなで-能力の育成」


言語活用科のグランドデザイン

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