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「人と人のつながりを求めて 『教育はみんなで』」 その1

更新日:2021年10月6日

- コロナ禍と3.11 -松戸市教育長 伊藤純一

 桜の木々が若葉と蘂(しべ)のコントラストの美しい時節になりました。昨年のこの時期には、学校が二度目の休校状態に入っていました。その休校も含めて、新型コロナウィルス感染症対策としての毎日には、これまでには無い経験の数々がありました。
 その影響は多方面にわたります。学校教育には、各教科学習等の教育活動による知識理解の習得が中心に考えられ、その欠如をどのように埋めるかが注目されていました。しかし、コロナ禍は、私たちに教育の本質は?と問うことを多く示しました。
 私が最も深刻に受け止めていることは、子ども達にとって、人と一緒にいることで成長するはずのヒト本来の能力が育っていないことです。休校解除後の子どもたちの様子を見る度に、集団の中で、笑ったり、泣いたり、喜んだり、悔しかったりする中で育つ力の弱さや欠落に衝撃を受けている私がいました。その怒りはどこにも持って行けず、その後の教育活動で時間をかけて努力するしかないと腹を括るしかありませんでした。

その毎日の慌ただしさに身を置いている中、ふっと気付くと十回目の3.11が過ぎていきました。石巻市を故郷に持つ私は、例に漏れず複数の命の物語を背負っています。あの未曾有の災害の時に何度も足を運んだ故郷で、頼りになったものは人と人のつながり、人の温かさでした。
 いざという時に、利他の心を持ち、みんなで我慢し、明日のために頑張るという仲間達の力はとても心強く、諦めない力を生み出してくれました。生きている者には生きている者の覚悟があり、例え遅々とした歩みでも新しい社会を創るのだという信念を共有できていたような記憶があります。

 コロナ禍に感じた人と人のつながりの大切さ、そして3.11に感じた人と人のつながりの大切さはヒトの社会の礎です。私たちは「つながる」ことで生き延びてきました。社会を創ってきました。その原理が怪しくなってきています。合理性、経済性を追い求めてきたことが、一人でも生きていける社会を構築してきているような錯覚を生み出しています。ややもすると「一人で生きた方がいい」と思い違いをしてしまうほど文化の方向性が怪しくなってきている中で、それに抗うことは教育の大きな使命の一つであると認識しています。

 新しい年度に入りました。災害対策に終始した昨年度から、私たちは前に進まなければなりません。松戸市教育委員会は生涯教育、社会教育、学校教育の場で、今後の進展を睨み「学びの松戸モデル for 2030」を構築しました。関連施策のいくつかがこの四月からスタートになります。
 このモデルは「ことばを育み 人がつながる 学びの松戸」を基本理念としています。多くの方と手をつなぎ、さらに多くの方々がつながる社会を目指し、「教育はみんなで」の具現化のために令和3年度も精一杯の努力を積み重ねる所存です。
 本年度も宜しくお願いします。


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