5分野で連携!松戸市とドミニカ共和国コンスタンサ市がパートナーシップ協定を締結
更新日:2023年1月4日
令和4年11月30日(水曜)、松戸市とドミニカ共和国のコンスタンサ市の間で、「パートナーシップ協定」を締結しました。
これは、農業・スポーツ・教育・文化・環境の5分野で連携を強化することを約束するもので、分野を特定している点が姉妹都市交流と異なります。
これまでドミニカ共和国とは、梨の栽培支援や東京2020オリンピック・パラリンピックのホストタウン交流などで連携してきましたが、今後は両市の大学間の連携や市民交流、SDGsに係る取り組みの共有などを行います。
日本とドミニカ共和国の都市間で協定を締結するのは、これが両国で初めてのことなんだよ!
協定書調印式
コロナ禍の影響もあり、協定はオンラインによる締結となりましたが、両国での初の姉妹都市協定に準ずる都市間協定であることから、ドミニカ共和国外務副大臣が本国より来日し、駐日ドミニカ共和国大使とともに証人として署名を行いました。
出席者
ドミニカ共和国
- ホセ・フリオ・ゴメス 外務副大臣
- ロバート・タカタ 特命全権大使
- エマヌエル・グスマン 参事官
- ルイス・エルナン・ロサード 参事官
- イングリッド・コルティナ 一等書記
- マーリー・サンタナ 三等書記
- ジセル・レジェス 三等書記
- 山本 晶代 大使秘書
コンスタンサ市
- フアン・アグスティン・ルナ・ロラ 市長(オンライン参加)
日本国
- 高木 昌弘 在ドミニカ共和国大使(オンライン参加)
松戸市
- 杉山 由祥 松戸市議会議長
- 本郷谷 健次 市長
- 伊藤 智清 副市長
- 石和田 二郎 副市長
- 秋庭 良一 経済振興部審議監(兼商工振興課長)
- 中村 健二 国際推進課長
- 伊藤 誠 国際文化振興参与
- 市立松戸高校国際人文科(教諭1名・1年生生徒10名)
ホセ・フリオ・ゴメス外務副大臣は、「(ドミニカ共和国の)ルイス・アビナデル大統領は日本との関係を深めていきたいと思っており、今回の協定締結もその友好関係が形になったものの一つ」と語り、今後もさらに強い連帯を結びたいと話しました。
ロバート・タカタ特命全権大使は、「今回の協定により、都市同士の関係を通して住民同士が交流し、次の世代以降も関係が続いていくことが、両国の関係の深化につながる」と語り、非常に歴史的に重要な瞬間だと述べました。
コンスタンサ市ってどんなところ?
コンスタンサ市はドミニカ共和国の首都サントドミンゴの北西約140キロメートルに位置する、国の中央部にある都市です。
標高が1,200メートルと高く、熱帯地域の同国では数少ない四季がある地域であるため、同国内での梨の栽培場所に選ばれました。
松戸市から何度か訪問団が梨の栽培技術提供のために訪れており、2020年には河津桜や松を記念樹として植樹しています。
コンスタンサ市全景
コンスタンサ市内
どんな交流をするの?
5つの分野で交流を行っていきます。
農業
JICAの草の根技術協力事業として採択された梨の栽培支援を継続し、コンスタンサ市の農家の所得向上と「まつどの梨」のブランド力向上を目指します。
スポーツ
ホストタウン交流のレガシーとしてテコンドーや野球を通じた交流の協議を行います。
教育
市立松戸高校国際人文科でドミニカ共和国の公用語であるスペイン語が来年度から選択科目になることから、同校とスペイン語を通じた交流を実施します。
また、千葉大学園芸学部とコンスタンサ市のUCATECIS大学による大学間連携を目指します。
文化
ユネスコの無形文化遺産に登録されているドミニカ共和国のダンス「メレンゲ」をはじめとし、陽気で明るいラテン文化に触れる機会を創出します。
環境
両市の環境に関する取り組みについて情報共有や連携を行います。必要に応じて、車両の提供などの支援を行います。
これまでのドミニカ共和国との交流
ドミニカ共和国で松戸市消防局と消防車の研修を実施しました(日本外交協会ホームページ)