脚立・はしご転落注意
更新日:2014年12月25日
庭木の剪定、屋根修理に潜む死亡事故の危険
消費者庁には、脚立・はしごからの転落事故情報や、転落して頭部を強打し、死亡に至った事故情報も寄せられました。年齢が明らかな事故情報をみると、50歳以上が7割強を占めています。また、事故の大半が、庭木の剪定中や屋根等の修理といった住宅周りの作業中に発生しています。木の上、屋根の上など高い位置から落ちると骨折の危険が高く、特に頭部を強打して生活に支障を来すような後遺症が残ったケースも見られます。
転落事故の原因が明らかなもののうち、脚立・はしごの製品が破損したことが原因のものは1割にも満たず、使用者の誤使用や、バランスを崩したり滑ったケースが大半を占めます。
はしご・脚立の使用方法の再確認を
(1)脚立の天板の上、脚立・はしごの上方に乗って作業してはいけません
脚立の天板をまたがない、はしごの上から3段目以上に乗らない、脚立の天板に乗ったり座ったりしないといった使用上の注意点を知らない人がいます。天板の上や脚立・はしごの上方は、高所で不安定になりがちのため、そこに乗って作業をすることは危険です。
(2)必ず平坦な場所で使用しましょう
脚立・はしごを段差やでこぼこのある場所や滑りやすい場所で使用してはいけないことは、ほとんどの人が知っていますが、実際に使用する時は、タイル床面、玉砂利の上や平坦でない土の上など平でない場所で使用して、事故が発生しています。
(3)バランスを崩したり足を滑らせないよう注意しましょう
個人差はありますが、加齢に伴い身体の機能が低下し、バランスを崩したり足を滑らせ骨折する危険性が高まります。特に、中高年の方は注意しましょう。