電池による事故に注意しましょう
更新日:2017年6月28日
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)製品安全センターより、注意喚起の通知がありました。
事例1【ニッケル水素電池用の充電器での出火】
コンセントの下側差し込み口に差し込んでいたマルチタップ付近から火が出た。上側差し込み口にはニッケル水素電池用の充電器が差し込まれており、アルカリ乾電池が充電されていた。
→ニッケル水素電池用の充電器でアルカリ乾電池を充電したため、アルカリ電解液が漏れて下のマルチタップ内に侵入し、配線金具間でショート、スパークし出火に至ったものと考えられます。なお、充電器の本体表示及び取扱説明書には「ニッケル水素電池以外は充電しない」及び「アルカリ乾電池・マンガン乾電池など充電式でない電池は絶対に充電しない」旨、記載されていました。
注意事項
アルカリ乾電池やマンガン乾電池など、使い捨てタイプの電池をニッケル水素電池用の充電器で充電すると、電池内にガスが発生して破裂や液漏れにつながります。ニッケル水素電池用の充電器で使い捨てタイプの電池を充電しないでください。
事例2【ボタン電池の破裂】
使用済みボタン電池を灰皿に入れておいたところ、破裂した。
→ボタン電池を金属製クリップ等が入っている灰皿に入れたため、クリップ等で電極間がショートして内圧が上がり、破裂したと考えられます。
注意事項
ボタン電池に金属や他の電池が接触した状態で放置するとショートする恐れがあります。また、使用済み電池をまとめて袋に入れて放置したりしないようにしましょう。
事例3【電池の液漏れによる皮膚炎】
カラーテレビのリモコンを使用していたところ、液体が手に付着し、手の皮が剥がれた。
→乾電池の使用推奨期限を過ぎていたため、液漏れが生じて手に付着し、皮膚炎に至ったものと考えられます。
注意事項
電池の使用推奨期限を過ぎると内部の部材が劣化し、液漏れなどの原因となります。使用推奨期限を過ぎた電池は使用しないで廃棄してください。また、漏れた液が皮膚に付着した時はすぐに洗い流しましょう。
NITE(ナイト)「独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター」