小児脳神経外科
更新日:2025年6月25日
小児脳神経外科のホームページへようこそ
松戸市立総合医療センター小児脳神経外科のホームページにお越し下さいましてありがとうございます。
私たち小児脳神経外科は、子ども達の神経系に発生する外科疾患(手術などの外科的治療が必要となる病気やケガ)を担当しています。
「その子らしく、その子のために」
この言葉は、私たち小児脳神経外科のバリューです。子ども達一人ひとりがその子らしく生きるために、その子に合った最良の医療を考案し、提供することを目指しています。
当科の概要
私たちの想い - 子ども達の未来と幸福のために
小児脳神経外科のビジョン
The Vision and Mission in the Department of Pediatric Neurosurgery
私たちは、以下のビジョンとミッションに基づき、子ども達の診療にあたっています。
- 脳神経外科診療を乗り越えた子ども達が、健やかに成長し、自分らしく輝く人生を送る、そして世界を変えていく
- 脳神経外科診療を受ける子ども達を中心に、家族も医療者も、関わる全ての人がwell-beingを感じられる医療を届けられる組織になる
小児脳神経外科のバリュー
The Value in the Department of Pediatric Neurosurgery
”その子らしく、その子のために”
一人ひとりの子ども達がその子らしく生きるために、その子に合った医療を考案し、提供する "その子らしく、その子のために" を、私たち小児脳神経外科のバリューとしています。
チーム医療 - みんなで支える、その子の成長
子ども達の脳や神経系の病気は複雑で、成長・発達段階によって大きく変化します。そのため、私たち小児脳神経外科では、医師だけでなく、看護師、リハビリテーションスタッフ、ソーシャルワーカー、院内学級の先生など、多職種の専門家が密接に連携し、お子さん一人ひとりに合わせた「オーダーメイドの医療」と包括的なサポートを提供しています。
小児脳神経外科部長 宮川 正
小児脳神経外科学が専門。”その子らしく、その子のために”を大切に、お子さんたちの未来を共に育みます。
得意としている疾患
私たちは、胎児を含む18歳以下の子ども達の、脳、脊椎・脊髄、末梢神経の外科的疾患の診断と治療を担当しています。
以下の疾患は特に力を入れて診療にあたっています。(一部抜粋)
脳腫瘍・脊髄腫瘍 | 多職種連携による集学的治療を行います。小児内分泌科との周術期・長期管理連携、放射線治療連携なども行っています。 |
---|---|
頭蓋縫合早期癒合症 | 形成外科と協力し、発達と整容の両面からアプローチします。 |
二分脊椎・脊髄髄膜瘤・脊髄係留症候群 | 小児外科やリハビリテーション科など、複数科で協力しオーダーメイド医療を提供します。 |
受診(完全紹介予約制)をご希望のお子さんやそのご家族の方へ
当科外来は、「完全紹介予約制」となっています。かかりつけ医療機関からの診療情報提供書(紹介状)をご用意いただき、事前の予約をお願いいたします。
受診までの流れ
- かかりつけ医にご相談ください。
- 専門医による受診が必要と判断された場合、当科への診療情報提供書(紹介状)作成をご依頼ください。
- かかりつけ医からWEB予約をしてください。もしくは、お子さんのご家族から下記の地域連携室に予約をお申込みください。
【地域連携室】
月曜から金曜(祝日・年末年始を除く)8時30分から17時
予約専用電話:047-712-0685
なお、頭部打撲などの軽症頭部外傷は、他の医療機関をご利用ください。
セカンドオピニオン外来
小児神経外科疾患に関するセカンドオピニオン外来を設置しています。地域連携室までお問合せください。
受診に関する関連リンク
主な対象疾患
小児脳神経外科疾患 = 子ども達の神経系に発生する外科疾患、を担当しています。
具体的には下記のような疾患です。
分類 | 特徴 | 具体的な疾患など |
---|---|---|
腫瘍性疾患 | 脳や脊髄に発生する悪性腫瘍、良性腫瘍 | 脳腫瘍、脊髄腫瘍、頭蓋骨腫瘍、脊椎腫瘍など |
奇形性疾患 | 骨の先天奇形 | 頭蓋縫合早期癒合症、軟骨無形成症・骨形成不全症、外傷に関連する頭蓋頚椎移行部病変など |
神経系の先天奇形 | 脊髄髄膜瘤、二分脊椎、脊髄脂肪腫、脊髄係留症候群、キアリ奇形、脊髄空洞症など | |
頭部・脊椎脊髄外傷 | 事故、虐待などによる外傷 | 頭部外傷、脊椎・脊髄外傷、その後に続発する外傷関連疾患など |
機能的脳神経外科疾患 | 機能予後を問題とする疾患 | 痙性麻痺、痙縮、難治性てんかんなど |
脳脊髄液関連疾患 | 髄液に関連する疾患 | 水頭症、ダンディーウォーカー症候群、くも膜のう胞など |
脳血管障害 | 脳血管に関連する疾患 | もやもや病、脳動静脈奇形、脳動脈瘤など |
末梢神経障害 | 末梢神経に関する疾患 | 腕神経叢障害、引き抜き損傷、下肢末梢神経障害など |
当科の治療とサポート
私たちは、高度な専門知識・技術・経験を活かし、関連各科との密接な連携のもと、より包括的な医療を提供しています。
- 集学的治療:脳腫瘍など、複数の治療法を組み合わせる必要がある疾患に対して、各分野の専門家が集まり最良の治療計画を立てます。
- オーダーメイド医療:二分脊椎など、お子さん一人ひとりの状態に合わせた治療を行います。
- 院内学級・復学支援:入院中の学習サポートや、退院後にスムーズに社会・学校生活に戻れるよう、院内学級やソーシャルワーカーと連携して支援します。
- セカンドオピニオン外来:小児神経外科疾患に関するセカンドオピニオン外来を設置しています。
実績
- 子ども達の未来を支えるために -
私たちは、これまでに多くのお子さんの診療を行ってまいりました。豊富な経験と専門知識が、お子さんにとって最良の医療を提供するための基盤となっています。
手術実績
詳細な手術件数を疾患別にご覧いただけます。
病名 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
---|---|---|---|---|---|
水頭症 | 水頭症 hydrocephalus | 2 | 10 | 28 | 23 |
シャント新設 | 0 | 2 | 7 | 5 | |
シャント再建 | 0 | 2 | 5 | 4 | |
神経内視鏡手術 | 0 | 1 | 3 | 1 | |
その他 | 2 | 5 | 13 | 13 | |
先天奇形 | 先天奇形congenital anomaly | 40 | 37 | 29 | 20 |
二分頭蓋 | 2 | 1 | 0 | 1 | |
脊髄髄膜瘤 | 0 | 0 | 2 | 1 | |
脊髄係留症候群 | 26 | 24 | 16 | 17 | |
頭蓋縫合早期癒合症 | 8 | 11 | 8 | 1 | |
嚢胞性病変 | 0 | 0 | 1 | 0 | |
頭蓋頚椎移行部病変 | 4 | 1 | 2 | 0 | |
腫瘍性病変 | 腫瘍性病変 neoplasm | 11 | 6 | 9 | 6 |
脳腫瘍 テント上 | 4 | 5 | 5 | 5 | |
脳腫瘍 テント下 | 2 | 1 | 2 | 1 | |
骨腫瘍 | 5 | 0 | 2 | 0 | |
外傷 | 外傷 Trauma | 11 | 4 | 11 | 6 |
急性硬膜下血腫 | 3 | 3 | 2 | 3 | |
硬膜下液貯留 | 4 | 1 | 3 | 1 | |
急性硬膜外血腫 | 1 | 1 | 1 | 2 | |
脳内血腫 | 3 | 0 | 0 | 0 | |
血管障害 | 血管障害 vascular | 3 | 1 | 10 | 5 |
Moyamoya | 2 | 0 | 2 | 1 | |
AVM | 1 | 1 | 2 | 4 | |
感染 | 感染 infection | 0 | 1 | 1 | 0 |
脳膿瘍 | 0 | 1 | 1 | 0 | |
その他 | その他 others | 21 | 21 | 7 | 15 |
頭蓋形成術 | 3 | 3 | 2 | 0 | |
その他 | 18 | 18 | 5 | 15 | |
計 | 88 | 81 | 95 | 75 |
診療実績(クリニカルインディケーター)
入院患者数、手術数などの統計データです。
2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
---|---|---|---|---|
入院患者総数 | 1961 | 1875 | 1999 | 1670 |
新入院患者数 | 242 | 214 | 226 | 285 |
病床稼働率 | 134% | 103% | 134% | 65.4% |
定床数(床) | 4 | 5 | 7 | 7 |
手術数 | 88 | 81 | 95 | 75 |
手術率 | 35.1% | 37.9% | 42.0% | 26.3% |
外来患者総数 | 1374 | 1171 | 1211 | 1382 |
新患総数 | 308 | 291 | 284 | 302 |
学術業績
スタッフ紹介
宮川 正(部長 兼地域医療連携局長 兼入退院支援センター長 兼医療福祉相談室長)
専門分野 | 小児脳神経外科学 |
---|---|
資格 | ECFMG・アメリカ医師免許 |
Best Doctors選出
臨床研究
臨床・研究(オプトアウト)のページにて、小児脳神経外科で行われている臨床研究を掲載しています。
紹介をお考えの医療機関の先生方へ
脳腫瘍などの集学的治療が必要な疾患や、複数診療科の協力が必要な疾患(二分脊椎、頭蓋縫合早期癒合症、頭部外傷など)については、小児専門医療機関である当センターならではの特色をいかし、積極的に診療を行っています。
緊急で診察・治療が必要なお子さんのご紹介は医療機関専用ダイヤル(047-712-2585)を通じてご連絡ください。
なお、頭部打撲などの軽傷頭部外傷の診療は、現在困難となっています。
患者さん紹介に関する関連リンク
脳神経外科、小児脳神経外科にご興味がある医学生、医師の方々へ
私達と一緒に働いていただける仲間を募集しています。子ども達の笑顔を通してこの国の未来に貢献しませんか。
脳神経外科、小児脳神経外科にご興味のある医学生、医師の方々はぜひご連絡ください。
お問い合わせ
松戸市立総合医療センター 人事課
電話:047-712-2511(代表)
047-712-0715(直通)
e-mail:mchjinji@city.matsudo.chiba.jp
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お問い合わせ
松戸市立総合医療センター
千葉県松戸市千駄堀993番地の1
電話番号:047-712-2511 FAX:047-712-2512
