治水への取組
更新日:2021年5月12日
治水とは…洪水などの水害を防ぐため河川の改良・保全を行うこと
1.国分川の整備
はじめに
松戸市南部の真間川流域を1時間50ミリ程度の降雨に対応できるように、河川整備を行っているものです。
また、整備にあたっては住民参加型による多自然川づくりを目指し、河川整備を行いました。
整備前の事例(平成5年8月 台風11号)
- 最大降雨量:1時間57ミリ時
被害状況
- 床上浸水:375戸
- 浸水面積:450ヘクタール
整備内容
国分川分水路(トンネル)上流の、浸水被害の軽減を図るために、国分川水門上流の獅子舞橋から黎明橋までの約1.2キロメートルを、平成6年度から平成19年度の15年間で河道の拡幅改修を行い、1時間50ミリ程度の降雨に対応できるようにしました。
完成後航空写真(平成20年1月現在)
2.河川整備
鋼矢板で仕切られた川を広々とした土手に整備し、紙敷川との合流点までを毎秒70トンの水を流せるようにし、黎明橋までを毎秒35トンの水が流せるようにしました。
【改修前】
【改修後】
【改修図】
3.市民参加型の川づくり
皆で考える川づくりとしての「川づくりワークショップ」、川とのおつきあいとしての「環境(総合)学習のフィールド」「国分川夢くらぶ」などを経て、市民が親しめる国分川になっています。 また、土手で広げれられた川は、多くの生き物が生息する自然豊かな姿を、季節ごとに見せてくれています。
国分川環境断面図
オナガガモ
カワセミ
コサギ
4.治水監視システム
浸水による被害を最小限に食い止めるため、市内に観測所を設け、監視装置(水位計・監視カメラ)を電話回線でパソコンに結び、瞬時に河川の水位、雨水貯留地などの状況を把握しています。
水位計
静止映像
5.松戸緊急船着場(震災対策)
大震災その他の災害発生時に被災者の救援、被災地の復旧活動、救援物資の輸送または堤防もしくは護岸等の河川管理施設等の復旧活動に必要な資材の輸送拠点になります。
災害等の緊急時以外の使用は消防局の水難救難艇の基地、水上バスの体験乗船等に利用しています。
松戸市小山地先
6.消防水利
地震時等における火災から人命および財産を保護するとともに、延焼拡大の防止等に対して、自然水利である河川から消化用水を確保する目的で設置された施設です。その他に日常的な親水活動や清掃活動等に多目的な機能を有する護岸として利用している。
栄町多目的護岸
新松戸多目的護岸
新松戸親水護岸
※他にも中根・北松戸親水護岸、坂川緑化護岸があります。
7.治水対策・環境保全
新築、増改築をする場合には、浸水被害の防止と地下水のかん養のため、敷地内に雨水を浸透させる雨水浸透マス、浸透管を設置してください。