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清流ルネッサンス

更新日:2017年6月2日

清流ルネッサンスとは

経緯

 地域住民と松戸市、流山市、柏市、千葉県、国などが一緒になって江戸川と坂川の水環境(河川の水量と水質)を改善するため、「清流ルネッサンス江戸川・坂川地域協議会」が平成6年につくられました。この協議会では、「清流ルネッサンス21(平成8年から平成12年)」「清流ルネッサンス(平成14年から平成22年)」を策定し、これらの清流ルネッサンス行動計画に基づき、流域住民と関係行政機関とが一体となっていろいろな取り組みを行ってきました。

河川の取り組み

浄化施設の整備・水辺空間の整備・北千葉導水路の整備・ふれあい松戸川の整備

北千葉導水路の整備(利根川と江戸川を結ぶ流況調整事業)

 手賀沼及び坂川周辺の地域では、都市化により慢性的な浸水被害が発生していました。そこで河川改修とともに、手賀沼から利根川へ、坂川から江戸川へポンプ排水を行うため整備しました。利根川のきれいな水を坂川に流すことで、坂川の水質改善だけでなく、それまで水量の少なかった坂川に豊かな流れをもたらしました。

完成:平成12年
導水管延長:約22キロメートル
導水量

  • 通常時 毎秒1立方メートル
  • 江戸川水質悪化時 毎秒10立方メートル
  • 都市用水(飲み水等)の不足時 毎秒30立方メートル
ふれあい松戸川の整備(流水保全水路)

 汚れた坂川の水を古ヶ崎浄化施設で浄化した後、浄水場の下流まで運ぶ延長約2.5kmの人工の水路を江戸川の河川敷につくりました。
 ふれあい松戸川は、首都圏の水道水源となっている江戸川の水を安全で良好な水質にするため、汚れのひどい坂川河川水を下流へバイパスする水路で(1)利水障害の解消(2)危機回避の他に、(3)動植物の豊かな生息空間の創出としての目的もあります。

ふれあい松戸川の写真

下水道の取り組み

 坂川流域の下水道整備・積極的な下水道接続

地域住民の取り組み

 家庭で出来る生活排水対策・合併浄処理化槽の設置・河川清掃・環境学習

取り組みの成果

 清流ルネッサンスの取り組みの結果、坂川は水質・水量の改善が著しく進み、数十年の間全く見ることのできなかったアユやメダカが確認されるなど多様な水生生物の生活環境が再生され、さらには、子供達が川に入って遊ぶといった親水性も復活させることができました。また、社会問題となった江戸川中流部を水源とする水道原水も改善することができ、流域の住民に対して良好な水の供給が可能となりました。

 清流ルネッサンスの取り組みにより江戸川・坂川の水環境が大幅に改善されたことを踏まえ、平成23年10月に開催された最終の地域協議会では「江戸川中流部及び坂川河川網水環境復活宣言」が採択されました。同宣言では、清流ルネッサンスによる水環境改善の成果とともに、今後も引き続き関係機関や流域住民が連携し、更なる水環境改善を進め、将来にわたって維持していくことの必要性が宣言されました。

 同宣言に基づき、「江戸川・坂川清流ルネッサンス連絡会」を設立し、現在も水環境改善に関する取り組みを続けています。

江戸川・坂川ルネッサンス連絡会

連絡会の設立趣旨

  • 「清流ルネッサンス」の名前を残し、会の趣旨を明確化
    水環境データや水環境に係る取り組み状況を共有
  • 清流ルネッサンスの取り組みにより大幅に改善した環境維持、及び清流ルネッサンスの目標達成(≠環境基準)に向けた情報共有
  • 目標未達成箇所に対するフォローアップ
    情報を共有しながら、各主体において創意工夫した取り組みへの発展

連携体制

連絡会、住民協働モニタリングワーキング、懇談会の組織により連携を図り、江戸川・坂川の水環境維持、改善に努めています。

連携体制の図

住民協働モニタリングワーキング

 「江戸川・坂川ルネッサンス連絡会」では、改善された良好な水環境を維持していくためには、流域の住民の皆様に水環境の現状を知っていただくことが大切と考え、住民と協働した水質調査を行っています。調査では、年に4回(季節毎)、坂川流域の市民団体・小学校に協力いただき、簡易水質調査キットやクリーンメジャーによる水質測定の他に、水の透明感や臭い等、人の感覚によって川の状況を把握するアンケート票への記入を行っています。

参考リンク先

江戸川河川事務所(外部サイト)

雨水浸透施設の設置について

お問い合わせ

建設部 河川清流課

千葉県松戸市根本387番地の5 別館4階
電話番号:047-366-7359 FAX:047-369-3991

本文ここまで