市民の声（平成28年度）9月受理分

松戸でも感染が報告されているはしかについてですが、20代から30代は、2回予防接種を受ける機会が無かったと報道されています。
はしかにはマスクや手洗いでも防ぐ事が難しく、予防接種が有効だとのこと。この世代に予防接種を促す対策を早急に検討、実施すべきだと思います。
市内在住の当該世代に対する予防接種を無償にし、早急な接種を促すのが最善と考えています。
予算の都合などで時間がかかるのであれば、せめて予防接種を受けられる医療機関などの案内をすると共に、当該世代へ予防接種を強く勧めて頂くよう対策をお願いします。

はしかの予防接種は昭和53年10月から定期接種として実施が始まりました。ご指摘の通り20代から30代の方々は、定期接種としてワクチンを1回受けている世代の方です。2回は受けていません。しかし、一般に麻しんワクチンの免疫獲得率はとても高く、1回の接種で95％以上といわれています。
2回接種になったのは平成18年度からです。その目的は1回の接種で免疫ができなかった方に対する免疫の獲得と、1回目で獲得した免疫を増強させるこということです。本来であれば、全ての方が2回接種することが望ましく、定期接種と同様無償で提供できればよいのですが、市の財政状況も非常に厳しい状況にあり、それを実施することは極めて困難です。
また、成人に対する予防接種については、任意接種であり自由診療となっていることから、接種についてはご自身のご判断でされるべきものと理解しています。
このことから行政が積極的に接種を勧めることは難しい状況ですが、今後も麻しんに関する情報については広く周知を図ります。
なお、市民に対する麻しん発生の情報提供に関しては、保健所からの情報提供に基づき早期に市のホームページに掲載、随時更新しています。また、広報まつど（9/1号）、まつどニュース、安全安心メール等で広く注意喚起を図っています。

9月7日の読売新聞（ヨミウリオンライン）の記事で、ウィッグの購入費の助成を行う主な自治体が紹介されていました。山形県、鳥取県、横浜市、岩手県北上市、栃木県、栃木市、佐賀県伊万里市。
松戸市では脱毛がん患者へのウィッグの助成は行っているか、電話でお尋ねしました。電話交換手の方が、障害福祉課、国民健康保険課に確認してくださいましたが、松戸市では助成は行っていないとのことでした。
私自身は、現在、医療従事者として、松戸市内で働いておりますが、以前はがん患者でした。抗がん剤で脱毛し、ウィッグも使用しておりました。
国立がん研究センターの調査によりますと、抗がん剤治療による副作用の苦痛度ランキングの女性の一位は「頭髪の脱毛」となっています。がん治療はお金がかかります。そして、脱毛すると、ウィッグが必要になる方がいらっしゃいます。値段はピンからキリまでありますが、数万円はかかります。精神的、身体的な苦痛に加え、経済的な負担が生じます。
ウィッグの費用を一部ご支援いただけますよう、ご検討をよろしくお願いいたします。
また、脱毛症の方へのウィッグ支援も併せてご検討していただけますよう、お願い申し上げます。

ウィッグについては、保険対象外かつ医療費控除対象外、高額であることから、医療用ウィッグの使用をあきらめ、帽子で過ごす方もいらっしゃると聞いています。
松戸市では、がん患者の方々の就労や社会参加、療養生活の質を高めるためにも有効であると認識し検討しているところです。
しかし、助成金については、予算措置を伴うことから、公的助成のありかたにつきましては、近隣市の取組状況や既に実施している自治体の動向を踏まえながら調査研究したいと考えています。

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