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2020年版JALアート(日本の古美術)カレンダーに、松戸市立博物館所蔵の「幸田貝塚出土品 縄文土器(重要文化財)」が掲載されました
カレンダー掲載9月・「撮影者:小林庸浩」
JALアート(日本の古美術)カレンダー
日本航空が作成した、絵画、彫刻、陶芸、漆芸をはじめとする国宝や重要文化財が掲載されたカレンダーで、日本語版77,500部、海外版12,400部が販売されます。
幸田貝塚出土品(重要文化財)・縄文土器(片口付深鉢形土器)
- 幸田貝塚とは(位置・概要)
市の最北部、台地の縁辺に位置する幸田貝塚は、約6,000年前の縄文時代前期の集落遺跡です。150軒以上の竪穴住居跡と貝塚が確認される大規模な集落です。
土器や石器などの道具類、動物や魚の骨など、当時の生活や社会を知る手がかりとなる遺物も多く出土しました。 - 重要文化財に指定
細やかで多彩な文様がつけられた縄文時代前期の土器が、これほどまとまって出土した例は全国的にもまれです。質・量ともに非常に優れており、縄文時代研究上の学術的価値の高さが認められ、1994年に266点が「幸田貝塚出土品」として国の重要文化財に指定されました。 - 掲載された縄文土器について
波打つような口縁と片口と呼ばれる注ぎ口をもつ形や、細かな縄文を全面につけ、さらに幾何学文様や蕨手(わらびて)の文様などを加えた、非常にデザイン性の高い土器です。
この土器は、学術的のみならず、芸術的にも優れた美術品として取り上げられ、1998年にパリの文化会館で行われた「縄文展」にも出品されました。