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松戸市教育委員会
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令和5年度教育施策方針

更新日:2023年2月21日

 令和5年2月21日、松戸市議会3月定例会本会議で教育長が発表した教育施策方針です。

はじめに

 春の息吹を感じる心を少し持てるようになりました。コロナ禍からの脱却が見え始めてきたことが大きいと思いますが、残念ながら、ウクライナ侵攻、そしてその影響でもある世界的規模の経済面の変化、あるいは温暖化による気候変動など諸々の要因が、依然として混沌とした社会状況を作りだしています。
 まさに一年前のこの場で述べさせていただいたように、VUCAの状況が深刻な現実として私達の周りに存在しており、対するマネジメントもOODAへの転換を求めざるを得ません。この状況は私達に様々な「転換」を要求しています。
 教育の世界に目を向けますと、現在、約12年ぶりに、OECDが大人版PISA(学習到達度調査)を実施しています。このような調査を基に、より複雑に変化していく社会の中で、私達がどのような力を将来持たなければならないのか、という世界的な議論が進んでいきます。
 今年度、本市の3つの小学校が創立150周年を迎えたことでおわかりのように、日本の学校教育は学制発布から150年が経過しました。戦後、ほぼ十年周期で学習指導要領の改訂が進められており、昭和52年のものがベースとなっています。
 ただし、現在の学習指導要領は、これから求められる「資質・能力」の育成を目的に、「個別最適」な学びを通して育てていくことが必要という点など、これまでの改善レベルの改訂に比べ大きく異なり、授業や学校経営の在り方に大きな転換を必要とする学習指導要領になっています。昨秋から議論が始まっている次期改訂の動きを見ていると現在の「続き」のイメージを拭えません。それだけ今、実施が進んでいる学習指導要領の内容は大転換だったと改めて思います。
 令和5年度は、「学びの松戸モデル」をベースに、転換への挑戦を図る重要な年度になると捉えています。

 その大きな要因は「多様性」です。
 4年ぶりの七草マラソン大会では、各種目の入賞者に地域の陸上クラブの小中学生が多くいました。これまでですと、学校の部活動としての参加が殆どでしたので、大きな変化を感じました。青少年の文化・スポーツ環境は大きな転換期を迎えています。昨年6月スポーツ庁から発信された「部活動の地域移行」を松戸市教育委員会としては、環境の多様化として前向きに捉え、準備をしています。課題はありますが、まさに、「教育はみんなで」を具現化しなければ、「地域移行」は絵に描いた餅になりかねません。ご理解・ご協力の程をお願いします。

 また、グローバル化は、英語やフランス語を覚えることではありません。言葉が異なる国や地域の異なる文化や価値観を理解して、受け入れ、多様性の中で生きることです。
 スポーツの分野では日本の若者たちが世界を相手に臆することなく、自然体で競い合える力を身につけているのに、日本社会においてはどうでしょう。「同調圧力」というような単語が通じるような一律思考では、共生社会にもグローバル社会にもたどり着くことは出来ません。現状からの大きな転換が必要です。

 「転換」を図るためには、「対策」となる施策を進めることです。多様化している諸課題に対する現状の施策は殆どが「対応」です。多様化する課題には多様性を持ってあたるしかなく、多くの経費が必要になります。課題を解決するための「対策」は難易度は高いですが、「対応」と並行して取り組まなければ、「対応」が延々と続くことになります。

 学校教育においても課題は多様化しており、教員だけではなく、様々な人が、様々な形で人を育てることを意識すべきだと強く感じます。併せて、生涯学習としての教育もより多様化すべきと考えます。まさに「教育はみんなで」の具現化です。今年度始めに、顕在化した教員不足に関わる課題に対しても、同様に皆さんのお力をいただいて、前に進みたいと考えます。
 このような状況下での令和5年度の重要課題について、学びの松戸モデルにおける3つの視点に沿ってお話をいたします。

新年度の施策

何を学ぶ

 まず、「何を学ぶ」という視点です。

歴史・文化・伝統・芸術を学ぶ

 「まつど3万年」の歴史文化を次代に継承し、魅力を発信するため、「松戸市文化財保存活用地域計画」を今年度策定しました。新年度より、市民の方々が歴史文化に触れ学ぶことにより、松戸ならではの価値や魅力を考えられる環境づくりを進めてまいります。
 今年度寄贈を受けた約150点のマイセン磁器は、ドイツ・マイセン地方で製作された磁器のコレクションで、大半は18世紀から20世紀前半の貴重な作品です。多くの方に観覧いただけるように、森のホール21に展示ギャラリーを整備し公開いたします。
 博物館では、市民のための地域博物館を目指した「博物館リニューアル基本構想・基本計画」を策定し、「こどもミュージアム」の整備や常設展示リニューアルなど、時代に沿った展示空間のリニューアルに向け準備を進めていきます。
 また、市内小学生を対象に、緑豊かな自然の中で竪穴住居での宿泊体験を通じて、現代社会と縄文時代を比較する「竪穴住居宿泊体験」や、1年を通じて田植えや稲刈りなどといった米づくりの作業を体験し、学んだことや成果を発表する「小学生学芸員展示解説会」、縄文時代の土鈴や勾玉を実際に作る「こども体験教室」を、昨年に引き続いて行います。
 市内在住・在勤作家の作品を個展形式で紹介する「松戸の作家の個展」を森のホール21エントランスホールを活用し、今年も開催いたします。
 「松戸の作家の紹介講座」で、本市出身・在住の木工芸作家鄙里沙織(ひなさとさおり)さんを紹介し、松戸に関連する美術作家の活動を市民に周知します。
 また、収集している美術品関連の図書資料に関しましては、整理をし、市民の皆様へ公開できるよう検討を行ってまいります。
 博物館開館30周年を記念して、企画展「あの日の “まつど”-写真でふりかえる150年-」を、県制150周年・市制施行80周年にあわせて開催します。市内各所に伝わる写真や文書・道具など、明治・大正・昭和の人びとの生活を紹介し、歩みを振り返ります。また、資料展「どきどきクロノロジー」では松戸市域の縄文土器を題材に、土器の移り変わりをわかりやすく紹介し、「東北の伝統こけしと郷土玩具」では博物館に寄贈されたこけしや郷土玩具を取り上げた展示を行います。
 国指定重要文化財「戸定邸」につきましては、地域の文化的資産として次世代に継承していくため、「戸定邸保存活用計画」の策定を開始します。建築から約140年が経ち、経年劣化等が見られる建造物の現状と課題を把握し、計画的な保存修理や防災対策、適切な管理、活用を図ってまいります。
 また、「戸定邸」の主であった徳川昭武についての「絵本」を作成し、子どもたちが楽しく歴史文化を学ぶ機会を充実させます。
 市民会館プラネタリウムでは、市制施行80周年記念事業として、本市出身の宇宙飛行士山崎直子さんの「天文教室」を、例年より規模を拡大して開催します。

市民の主体性を育む

 この4月にはこども家庭庁が発足し、「こどもまんなか社会」を目指していくことになります。本市におきましても、青少年会館や樋野口分館、文化ホールを中高生の居場所として、子ども部やNPOと連携し、子どもの多様な体験や交流、学びの機会の充実を図ってまいります。
 また、小学生の保護者が自ら学ぶ機会である家庭教育学級を支援してまいります。幼児期は、人間形成の基礎が培われるきわめて重要な時期であり、小学校入学前の保護者を対象とした講座、地域と連携した講演会の開催により、家庭及び地域の家庭教育力向上につなげてまいります。
 今年度にリニューアルした、生涯学習に取り組む市民を支援する情報システム「まつどまなびぃネット」では、文化系及びスポーツ系の団体に加えて、新たに「市民活動団体」の情報を加え、市民の自主的な学びを支え、市民同士のつながりを広げていきます。

スポーツを楽しめる機会をつくる

 今年度、「市民のだれもがスポーツに親しめるまちづくり」をコンセプトとした「松戸市スポーツ推進計画」を策定しました。パラアスリート強化・支援事業対象選手への奨励金を交付し、パラスポーツの周知やパラアスリートの支援をしてまいります。
 若者世代を中心にニーズが高まっているアーバンスポーツなど、多くの市民が幅広くスポーツを気軽に楽しむ機会の充実を図るため、青少年会館を活用し、3人制バスケットボール3×3(スリー・エックス・スリー)のコートを整備します。
 また、スポーツが多様化し、市民ニーズが大きく変化していく中で、今後のスポーツ施設整備の方向性について調査検討してまいります。

子どもたちに知徳体バランスの取れた「生きる力」を育む

 本市では学力向上の要として、また、グローバル社会に対応できる児童生徒の育成を目指し、各学校において言語活用科の実践をしてまいりました。その成果として、全国学力・学習状況調査における経年変化をみますと、現在の中学3年生を小学6年生の時と比較すると、低位層から、上位層への転移が見られています。
 言語活用科日本語分野では、令和5年度は、自分の考え・思いを表現する喜びや楽しさを体験できる「エッセイ」を書く学習を取りいれ、児童生徒の書く力の体得を図ってまいります。
 言語活用科英語分野では、児童の進級に合わせて、ジョリーフォニックスの学習内容を拡大していく、ワークブックの改訂を続けております。令和5年度は、5年生で履修する内容について検討いたします。このことと併せて、「松戸市版CAN-DOリスト」に基づく学習により、小学校から中学校への接続を意識した授業実践の充実を図り、4技能「聞く」「読む」「書く」「話す」の育成を行ってまいります。
 令和5年度は、本市小中学校職員をオーストラリアホワイトホース市にありますディーキン大学に派遣いたします。英語を母語としない人々に対する英語教授法であるTESOLを英語の授業に組み込んでいくことで、本市の英語教育のさらなる充実を図ってまいります。
 学校で児童生徒が授業中にタブレットを使用した授業風景が当たり前になってきました。令和5年度は、ICTを効果的に活用したわかりやすい授業実践に向けた教職員のスキルアップと児童生徒への支援体制の確保に向け、ICT支援員を4名から8名に増員いたします。
 また、令和5年度は「松戸市情報活用能力体系表」の見直しを行い、具体的な活動例を記載することにより、児童生徒に身に付けさせたい力を明確にし、教育実践に取り組んでまいります。
 これからの時代を生きる児童生徒には、実社会や実生活の中から課題を見つけ、他者と協働して解決していく力が求められています。そこで「総合的な学習の時間」を核とした教科横断的な探究活動や協働的な学びを通じて、様々な課題を「自分ごと」としてとらえ課題解決に向かう力を育む教育実践に取り組んでまいります。

どこで学ぶ

 次に、「どこで学ぶ」という視点です。

学びたいときに学べる環境をつくる

 図書館につきましては、「ひがまつテラス」内に開館した東松戸地域館が、近隣だけではなく、広く周辺の方々にご利用いただいております。分館と異なり、学習室を含めた広いスペース、職員によるレファレンス、中高生向けの本や郷土資料を含む多様な蔵書構成等、図書館機能の充実を図っております。今後は、図書館整備計画などに基づき、中央館を含めた文化複合施設や地域館の整備について検討を行ってまいります。
 博物館と森のホール21は、隣接する21世紀の森と広場と連携して「千駄堀地区3館連携文化交流事業」を推進し、多くの利用者が訪れる魅力的な場所を目指します。来年度も、「まつど音楽フェスティバル」を開催し、中高生の合唱や吹奏楽の演奏、参加型ワークショップにより、市民の方々が「音楽を体験できる場」の提供と拡充を図ってまいります。6月には、恵まれた自然と広い空間を利用した、千葉県誕生150周年記念行事オープニングイベントの会場となります。

子どもたちのためのよりよい教育システムを構築

 今後の学校教育や社会教育、諸設備それぞれの在り方について、様々な視点から分析するとともに、一般の方々からご意見を頂いて、研究を進めてまいります。全国的な教員不足は、今年に入っても多くのメディアで取り沙汰されており、子どもたちの学びの場としての学校教育の根幹を揺るがす事態と捉えています。本市小中学校においてはかねてより各学校の「カリキュラム・マネジメント」の実現を図るため、特色あるスタッフ派遣をはじめとする学校支援人材の派遣を行ってまいりました。今後につきましても、学校を取り巻く状況を的確に把握し、適切な人材支援を行ってまいります。
 また、保護者からの申請方法の見直し、教職員出退勤システムの導入、中学校試験採点の電子化、学校施設管理委託のモデル校の増加など、学校職員の働き方改革を進めます。
 特別支援教育へのニーズは年々高まり、対象児童生徒数・学級数も増設しています。すべての教職員が特別支援教育に対する理解を深めるための研修を引き続き実施するとともに、特別な支援を必要とする児童生徒・保護者が適切に就学相談・進路選択ができるよう体制の強化に努めてまいります。
 特に、医療的ケア児への支援については、新たに看護師アドバイザーを配置し、学校と看護師とが連携・協働できる体制づくりを支え、当該児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう支援してまいります。
 日本語を母語としない児童生徒への支援として、令和4年度は12校に「にほんごルーム」を創設し、日本語を集中的に指導する「特別の教育課程」の実施を試みました。令和5年度は、「にほんごルーム」のより一層の充実を図るとともに、通級等の新たな指導体制について、実態に即した日本語指導システムを構築してまいります。
 中学校部活動については、休日の部活動の地域移行に関する提言が出されて以降、大変多くの関心が寄せられております。昨年秋以降、これまでに地域団体や教職員に向けた説明会やアンケート等を実施してまいりました。
 これまで、本市における部活動は、子どもたちの主体的な活動の場、興味関心ある体験活動を行うことができる貴重な場として各学校の工夫のもと活動してまいりました。今後は、国の発信や他市の事例を注視しながら、「松戸市の子どもたちの新たなスポーツ・文化環境を整える」ことを目指し、令和5年度は、地域移行のモデルとなる部活動や研究校を選定し、実施に取り組んでまいります。

子どもたちのための安心・安全・快適な教育環境を確保

 スクールソーシャルワーク事業は、開始から6年が経過し、年間相談件数は年々増加し、令和4年度は延べ10,000件を超す見込みで、拠点型と派遣型を併用する本市独自の支援体制を活かした教育と福祉・医療の連携を更に強化するとともに、スクールソーシャルワーカーを3人増員し、新たに東部地区に拠点校を増設して、児童生徒が抱える多様化、複雑化する課題の解決に向けて、丁寧かつ重層的な支援体制の充実を図ります。
 また、不登校児童生徒の支援につきましては、松戸市教育支援センター「ふれあい学級」や「ほっとステーション」の支援体制の充実と周知を図り、居場所づくりを進めてまいります。また、心理相談員を1人増員することにより、心に寄り添った相談体制の拡充を図ります。
 学習で活用するタブレットPCについては、円滑な運用を実現するため、「松戸市教育ICTヘルプデスク」を支援体制として整え、教職員からの様々なトラブル発生時の窓口業務、相談業務を担ってまいりました。令和5年度からは、専門性の高い技術的な支援ができるよう、「松戸市教育ICT運営支援センター」を開設します。
 また、多子世帯の負担軽減を図るため、引き続き学校給食費を第2子は半額、第3子以降は全額を無償化し、子育て世帯を支援してまいります。

魅力ある市立高校づくり

 「市松改革」は、「学力」「グローバル」「部活動」を柱に6つの重点項目に取組み、生徒、保護者、市内中学校から高評価を得ています。今後も引き続き改革を推進してまいります。
 第二外国語のスペイン語と中国語は生徒の多様な興味関心に応え得る教育プログラムの提供として、令和6年度からの導入に向けた指導計画を完成させます。
 「予備校と連携した大学進学サポート」は、部活動等に取り組みながら上位大学を目指す生徒に寄り添い、様々なアプローチで支援を継続します。
 また、外壁改修工事(第2期)を行い、生徒が安全かつ安心して学校生活を送ることができるように引き続き改修計画策定の推進を図ってまいります。

設備の老朽化対策

 老朽化が問題になっているのは市立高校だけではありません。小中学校の施設においては、「松戸市学校施設長寿命化・再整備計画(第1期)」の対象校のうち7校の事前調査を実施し、老朽化対策を推進してまいります。
 また、小中学校特別教室等の空調やトイレ改修を進めるとともに、東部小学校の体育館改築工事及び相模台小学校の校舎増築工事を行い、引き続き快適な環境を整備してまいります。
 学校施設以外でも、文化会館や市民劇場、博物館などの文化施設や、運動公園や小金原体育館などのスポーツ施設においても老朽化が問題となっています。市民の方々に安心してご利用頂けるよう、老朽化対策を行ってまいります。

どのように支える

 最後に「どのように支える」という視点です。

多様な主体の連携・協働で学びを支える

 地域の多様な人材が連携し、子どもたちの学びを支える仕組みとして「(仮称)生涯学習人材バンク」の開設に向け検討を図ります。部活動の地域移行にもつながるようなマッチングの仕組みづくりを進めてまいります。

学びたい市民の自主的な学びを支える

 今年度の広報活動といたしましては、教育委員会のホームページの刷新を図ったところでございますが、今後は市民の誰もが「学び」の興味を抱くような、特に若い世代に響くよう、情報発信を推進してまいります。
 市民の主体的な学びを支えるため、文化ホールでは、今年度Wi-Fi等のオンライン環境を整備しました。ギャラリーや生涯学習サロンでの活用のほか講座の配信等、多様な市民の学びの拠点として文化ホール機能の充実を図ってまいります。
 青少年会館では、青少年が自由にいつでも利用できる時間帯を拡充し、Wi-Fi設備を活用した小中高校生向けのオンライン講座・体験活動を実施してまいります。
 松戸市戸定歴史館条例及び松戸市立博物館条例の改正に伴い、資料のデジタルアーカイブ化を戸定歴史館及び市立博物館の事業として明確化します。令和4年、戸定歴史館及び市立博物館において、「まつどデジタルミュージアム」を開設し、各館で所蔵している資料のデジタルアーカイブ化、インターネットによる所蔵資料鑑賞などの機会を提供しております。引き続き、「まつどデジタルミュージアム」への情報を追加していくとともに、デジタルアーカイブ化をさらに推進していくため、立体的な歴史資料のデジタル化・公開など3D技術を活用した新たな手法にも取り組んでまいります。
 公立夜間中学校みらい分校は、令和5年度で開校5年目の春を迎え、中学校を何らかの理由で通うことができなかった方や外国籍の方が通っており、全国各地からの視察も受け入れております。
 令和5年度は増加傾向にある日本語を母語としない生徒への指導体制の拡充や生徒同士の交流を深め、文化交流を図るなど、今後も公立夜間中学校としての役割を十分に果たすべく、充実した教育課程を実施してまいります。

おわりに

 二学期の後半に夜間中学校の文化学習発表会を参観させていただきました。一人一人が自らの学びのハードルを乗り越え、教員と共に学ぶ基本となる姿勢を強く貫いていることに感動いたしました。
 社会では、児童生徒を守るための対応努力をしていただいています。児童生徒、保護者、市民の皆さん、教員、校長、行政、それぞれの教育に関する思い、判断、見解を持っての努力をいただいています。しかしながら、現在の社会は、いずれかが社会の流れを作ると他は不正解になってしまうように理解しがたいものもあります。私ども教育行政は複数の適切なハードルを工夫、設定し、「教育」を進める場にいます。教育の本質を考えますと社会の流れに抗う施策も必要になることもご理解いただきたいと思います。
 課題の複雑化がますます進む中、今年度、大きな組織改編を行いました。その検証を進める中で、やはり首都圏の教育行政の難しさを改めて感じています。先んじての情報収集、分析を基に対策となる施策を如何に打ち出していくか、まだまだ転換への挑戦を続けなければなりません。
 コロナ禍の影響は計り知れず、想定外の事象が発生することも覚悟しています。それらに対する準備を進めながら、本市の教育行政の質の向上に努力いたします。今後とも、ご理解、ご協力のほど宜しくお願いします。

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