水道施設の耐震性能及び耐震性の向上に関する取り組み状況について
更新日:2022年9月7日
松戸市水道事業の耐震化に関する取り組みについてお知らせします。
※水道法施行規則では、水道事業者が水道の需要者に対して、水道施設の耐震性能及び耐震性の向上に関する取り組み等の状況を毎年1回以上情報提供することが義務付けられています。
松戸市水道部の状況
松戸市水道部は、「深層地下水」及び「北千葉広域水道企業団からの供給用水」の2種類を水源とする、4つの浄水場・配水場を有する、給水人口約8万人の事業体です。
これら施設のうち、小金浄水場は平成21年に新設されたもので、レベル2地震動に対して耐震性を有しています。
しかし、平成22年度に常盤平浄水場、幸田配水場の耐震診断を行った結果、両施設とも耐震性能を有していない構造であると診断されました。そこで、平成24年度から平成29年度に幸田配水場において耐震補強工事を実施し、レベル2地震動に対して耐震性を有した施設となりました。
また、4つの浄水場・配水場から各家庭には、総延長204キロメートルの配水管を経て水道水が供給されます。水道管路全体の耐震化の状況は令和4年3月現在18.0キロメートルで全体の8.3パーセントです。
※レベル2地震動
レベル2地震動とは構造物の耐震設計に用いる入力地震動で,現在から将来にわたって当該地点で考えられる最大級の強さをもつ地震動である。松戸市水道部が平成22年度に行った耐震診断では東京湾北部地震(マグニチュード7.3)を想定しています。
浄・配水場の耐震化
松戸市営水道の浄水場では、井戸で汲み上げた地下水を浄水し及び北千葉広域水道企業団からの受水を配水池に貯留しています。
この水は、通常時は各家庭に配水されていますが、災害時に3日目まで一人一日当たり3リットルを応急給水として利用されます。したがって、配水池はレベル2地震動にも微小な損害で済むような耐震性を持つことが必要です。
浄配水場の実績と計画
平成18年度
常盤平浄水場受電設備更新
平成20年度
小金浄水場完成
平成24年度
幸田配水場電気室耐震化
平成25年度
幸田配水場受配電設備更新
平成29年度
幸田配水池耐震補強
年度 |
配水池有効容量 |
耐震化容量 |
耐震化率 |
---|---|---|---|
令和元年度 |
16,916立方メートル |
9,360立方メートル |
55.3パーセント |
令和2年度 |
15,710立方メートル | 9,360立方メートル | 59.6パーセント |
令和3年度 |
15,710立方メートル |
9,360立方メートル |
59.6パーセント |
耐震性能を有する小金浄水場
基幹管路の耐震化
平成25年度までに、材質が脆弱で継手構造も耐震性のない石綿セメント管を、材質が強健なダクタイル鋳鉄管に更新してきました。ダクタイル鋳鉄管は呼び径150ミリメートル以下を準耐震管、呼び径200ミリメートル以上を耐震管で更新してきましたが、平成25年度より呼び径250ミリメートル以下の管に耐震管であるGX形ダクタイル鋳鉄管を採用しました。平成26年度以降は全ての管路を耐震管で整備しています。
年度 |
基幹管路延長 |
耐震化延長 |
耐震化率 |
---|---|---|---|
令和元年度 |
36.9キロメートル | 6.49キロメートル | 17.6パーセント |
令和2年度 |
36.9キロメートル |
6.52キロメートル |
17.7パーセント |
令和3年度 |
36.4キロメートル |
6.52キロメートル |
17.9パーセント |
水道管布設替工事の様子
地震に強いGX型ダクタイル鋳鉄管
