木造金剛力士立像(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)
更新日:2023年4月19日
国指定文化財 重要文化財(有形) 昭和25年8月29日指定
金剛力士とは、金剛杵(こんごうしょ)という煩悩(ぼんのう)を打ち砕く武器を手に持った、仏法を守る神のことです。外敵を威嚇する身振りと形相(ぎょうそう)を表す「阿(あ)」「吽(うん)」の2体が、山門の左右に配置されています。
いずれも寄木造り(よせぎづくり)で彩色(さいしき)、玉眼(ぎょくがん)。像高は阿像(向って右側)が八尺四寸八分(約257センチメートル)、吽像(向って左側)が八尺八分(約245センチメートル)あります。
伝承によれば鎌倉時代の仏師運慶(うんけい)の作といわれています。なお、大正15年(1926年)補修の際、吽像の胎内左腰下から「平朝臣康■(たいらのあそんやす■)再興也、文明(ぶんめい)六年(1474年)甲午七月上旬」という修理時の墨書銘(ぼくしょめい)が発見されました。最近では、阿像が昭和62年(1987年)、吽像が同63年(1988年)にそれぞれ補修されています。
※■は判読不能な文字
吽像
阿像
所在地
馬橋2547 萬満寺
交通
JR馬橋駅より徒歩3分
案内図
【国指定文化財】木造金剛力士立像
松戸市馬橋2547 萬満寺
