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松戸市立第五中学校吹奏楽部が創部後初の東日本学校吹奏楽大会に出場!

更新日:2023年12月22日

有言実行で新たな道を切り開く

集合写真
松戸市立第五中学校吹奏楽部のみなさん (提供:株式会社フォトライフ)

代替わりの際に宣言した東日本出場!

 松戸市立第五中学校吹奏楽部は、これまで数回、東関東吹奏楽コンクール(B部門)に出場するも、最上位大会である「東日本学校吹奏楽大会」での演奏にはたどり着けませんでした。昨年度も東関東大会で銀賞。当時3年生が5人だったこともあり、部員の多くは17人いる2年生。その悔しさを知る部長の伊藤(いとう)彩瑛(さえ)さんは、昨年の東関東終了直後に同級生たちとある話し合いをしたと言います。「とにかく銀賞という結果が悔しかった。その気持ちが残っているうちに、私たちの代での目標を決めたほうがいいと思って話し合いの場を持ったんです。そこで、ひとつ上の『金賞』という案も出ましたが、金賞を獲るだけじゃなく、東日本出場を目標にしようと決めました」。

 部活指導員の芝崎(しばざき)康和(やすたか)先生(注釈1)は「代替わりの際に目標を聞いたら、迷わず『東日本出場』と答えが返ってきて、音楽室にも『東日本出場』と書かれた紙が既に貼られていたんです(笑)。常に『先輩より一歩進んでもらいたい』という想いがあるので、私は金賞を目標にと思っていたのですが、熱意に負けた感じで、それならそこを目指そうとなりました」。芝崎先生は、フリーの音楽家として活動する傍ら、市内外の学校で外部講師を務めてきた実績の持ち主。15年ほど前に友人が第五中学校で講師をしており、金管楽器の指導をしてくれないかと依頼され引き受けたことがきっかけで、現在も第五中学校で指導を続けているそうです。また、昨年は、当時の顧問が産休に入ったことから、特別に指揮(中学校のコンクールでは、外部講師が指揮を務めることを認められていない)をすることに。今年は、松戸市の部活指導員という立場になり、指導時間が増えたことで部員たちとも綿密な練習ができたそうです。「五中以外の学校でも指導してきた経験があるので、東日本出場を目指す学校がどれだけきつい練習をしているかを知っている私としては、難しいのではと考えていました。時には涙を流しながら練習するケースがあるほど、本当に厳しい環境に身を置かなければ出場できない大会です。私としては、可能な限り楽しく演奏してもらいたいという想いがありましたが、部員たちの熱意が伝わってきたので、ある程度厳しくしても耐える覚悟はあるんだと思ったんです」。

(注釈1)芝崎康和先生の「崎」の漢字は正式には「たつさき」です。

音楽室での合奏練習

個性派揃いも精神的な弱さが…

 部長の伊藤さんいわく、3年生は自己主張が強いメンバーが多く、一見バラバラなようにも見えると言います。しかし、それぞれが目標に向かって取り組むことで、一定の団結力を見せると言います。「私も含めてですが、メンタル的に浮き沈みの差が大きい子ばかりなんです(苦笑)。でも気持ちが盛り上がっているときは、とにかく一生懸命で良い雰囲気になれる。それに、本番に自分たちの気持ちを頂点に持っていく力がすごい。だから、頑張れば結果は出るかもという予感はありました」。

 それでも部員の気持ちがひとつになりきらない時期が多くあったそうです。「5月頃は、東日本に行けないんじゃないかって思う子も増えてきて……。そういう状況でも部員たちをまとめるのが部長としての役目だったので、そこが一番大変だったかもしれません(伊藤さん)」。

 気持ちの乱高下はあったものの、最初の県大会で金賞を獲得し、本選大会(県代表選考会)を突破、東関東大会へ出場しました。昨年の悔しさを晴らすかのように東関東大会でもすばらしい演奏を披露して金賞を受賞し、悲願の東日本学校吹奏楽大会出場の切符を掴んでみせました。「東関東出場を決めた時、本番でも楽しく演奏ができれば、東日本へ行けるかもという思いは強くなりました。だから結果発表で五中の名前を呼ばれたときは、本当に嬉しかったです(伊藤さん)」。目標を達成した部員たちを見て、芝崎先生は「もともと自主性がある3年生が中心でしたが、自分たちの掲げた目標にたどり着くには、かなり厳しいと感じていました。でも、演奏を聴いていると、私の知らないところで努力を重ね、たくさん練習していたのだとも感じました。学校名が呼ばれたときは、この子たちは本当にすごいなって感心しましたね」と話してくれました。

ステージ写真
「第23回東日本学校吹奏楽大会」で演奏する第五中学校吹奏楽部 (提供:株式会社フォトライフ)

部員の少ない2年生への想い

合奏の指導をする芝崎先生

 内部の指導員の立場になったとはいえ、芝崎先生の契約期間は1年。来年も同じように指導できるかは、まだわからない状況だと言います。「去年の今頃も新しい顧問へしっかりと引き継げるように、コンクールの曲はしっかりとできる状態にしておこうと思っていました。これは今の2年生、1年生に対しても同じです」。立場が不確定な状況であっても、楽しい演奏と、次の世代への引き継ぎをしっかりと考える芝崎先生。“有言実行”を成し遂げた3年生に対しては、次のようなメッセージを送ってくれました。

 「部活での経験が社会で生きることは多いと思う。自分たちで目標を立てて、結果を掴み取った経験は、必ず糧となると思います。これから辛いことがあったり壁にぶつかったりするときは、東日本大会の演奏を聴いて、『あの時は頑張ったよね』と思い出してくれたらいいですね」。また、現在の1・2年生に対しても「9人の2年生は、1年生19人にアドバイスをする立場になるから大変だと思います。それでも、3年生が1年間秘めていた思いを受け継ぎ、1年生にどれだけ伝えられるか。2年生がそれをやってくれれば、五中の吹奏楽部はもっと成長すると思います」。

 最後に、伊藤さんは、中学校での部活動を経験しての思い、そして2年生に対するメッセージも残してくれました。「1年生のとき3年生の先輩が、『本当に一瞬だよ』って言っていたのを聞いて、当時は『まだあと2年もある』って思ってました。でも、今になると本当に一瞬だったっなって思います。特にこの1年は思い入れも強かった分一日一日も本当に早かった。そんな中で私たちは最後に良い思い出がつくれました。だから今の2年生にも、最後の大会で悔いが残らないように頑張ってもらいたです。人数は少ないですが、個性的な私たちについてきてくれた世代ですし、1年生も意欲を持っている子が多いので、きっとうまくやっていけると思います」。

 “有言実行”を成し遂げた3年生が築いた新たな部の伝統。これからも第五中学校吹奏楽部に受け継がれていくはずです。

管楽合奏コンテストでの集合写真
松戸市立第五中学校吹奏楽部のみなさん (提供:株式会社フォトライフ)

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