AED(自動体外式除細動器)の設置について
更新日:2016年8月19日
みんなの尊い命を守る
児童生徒の尊い命を守るために、AED(自動体外式除細動器)を市内小中学校65校に設置いたしました。AEDは、心疾患による突然死の原因である心室細動に陥った心臓(心臓が痙攣を起こし震えた状態)に体外から電気ショックを与え、心臓の不規則なリズムを整え、心拍を正常に戻すものです。
心肺停止者を救うためには、4つの救命活動が連続して機能することが重要と言われています。
最初は、「早期の通報」で、心肺停止の疑いのある者を発見した場合は、直ちに119番通報を実施することが重要です。第2に、「早期の心肺蘇生」です。
救急隊員等が到着するまでの間、心臓マッサージや人工呼吸等の一次救命処置が救命率の向上につながります。第3は、「早期の除細動」で、倒れている者が心臓に原因のある病気で除細動が必要である場合は、1分1秒でも早く実施することが重要です。第4(最後)は、「早期の病院搬送(二次救命処置)」で、医療機関で行なわれる救命治療です。
さらに、この一連の流れがスムーズに機能し、尊い命を守るためには、「強い勇気と意志」を持って救命処置ができる経験(研修)を積み、すべての人が積極的に人命救助に携わろうという意識をもつことが大切です。
※参考
(1)AEDとは
Automated(自動)External(体外式)Defibrillator(除細動器)の略
(2)機能は
急性心筋梗塞等を発症し、心電図上で心室細動となった場合に心臓に規則正しいリズムを取り戻させるために、強い電気的刺激(除細動)を行なう。
(3)特徴は
自動的に心電図波形を解析し、除細動の要否を判定するとともに、必要な処置について、その手順を含め音声によるガイダンスを行なう。操作は、患者の胸に電極を貼り付け、音声ガイダンスにより除細動のスイッチを押すという流れであり、比較的簡単に扱うことができる。
ア 心電図を読む能力、医学的専門知識を必要としない。
イ 電気的刺激をすべきか否かを音声により指示する(教える。)
ウ 心室細動、速い心室頻脈以外は作動しない。
エ 持ち運びが可能である。
オ 自動点検機能を内蔵し、常に適切に作動するように簡単に管理できる。
カ 心電図波形等のデータを保存し、記録の再生が可能である。
(4)操作上、注意することは
ア 使用する前に119番通報を行なう。
イ 電極パットを貼る場合、身体が濡れていないこと、胸に何もない状態(裸の状態)であることを確認する。
ウ 2つの電極が、接触したり重なったりしないように、しっかり胸に貼付する。
エ 救急隊員が到着するまで電極パットを剥がさない。
オ 8歳未満に使用する場合は、小児用電極パットを使用する。
お問い合わせ
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