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松戸の若きアスリート!未来の世界チャンピオンを目指す逸材たち【2022】

更新日:2022年12月6日

 松戸市在住・出身の若きアスリートたちの活躍が止まりません。国内の大会を制して日本一の称号を獲得するなど、着実な成長を遂げています。
 これまでに取り上げたフェンシングとゴルフの逸材のほか、全国大会で優勝・準優勝したレスリング姉妹を加えた、留まるところを知らない松戸の若きアスリート4名を紹介します。
※この記事の情報は、2022年12月6日現在のものです。

松戸のフェンサー、全国の中学生の頂点に立つ!

【フェンシング(フルーレ)】田中 拓進(たなか たくしん)さん

 松戸市立第二中学校3年の田中拓進さん(ISCO FENCING CLUB所属)が、7月に開催された「第8回全国中学生フェンシング選手権大会 男子フルーレ個人戦」で初優勝を果たしました。

優勝候補のプレッシャーを跳ねのける

 田中さんは、駆け引きのある論理的な試合の構成力が高く評価されているフルーレのフェンサーです。小学2年の時にフェンシングを始めた田中さんは、小学4年で世界中の若きフェンサーが集まる伝統的な大会「ミニマラソンフルーレ(フランス)」に初エントリーし、翌年には10歳でU-12部門での優勝を果たすなど、国内大会でも優勝を重ねる有力選手として活躍してきました。
 2022年には、4月の「第23回東日本少年個人フェンシング大会」で優勝。高校生・大学生もエントリーする「東京都フェンシング個人選手権大会」でも上位に食い込んでおり、大会前から田中さんは優勝候補の一角として挙げられていました。

 優勝へ向けて最大の壁となったのは、一発勝負の決勝トーナメント・準決勝でした。小学生の頃から何度も大会でしのぎを削ってきたライバルで、田中さんは小学6年時に敗北を喫して以来、未勝利が続いていました。

 試合は、互いをよく知る者同士の読み合いの連続で、緊張感あふれる展開となりました。「傍からみると隙があるように見えるけれど、安易にそこを狙うと上手く返されてしまう」相手に対し、田中さんは普段よりも積極的に仕掛けるスタイルを選択しました。さらに、相手も織り込み済みである田中さんの得意技・振り込み(剣をしならせて相手の背中などを突く技)を敢えていつもよりも決め技として多用しないことで、ポイントを積み重ねていきました。15ポイントマッチで14対14にまでもつれ込み、残り1ポイントを獲った方が勝つ状況で、次の1ポイントを奪った田中さんが決勝へと駒を進めました。その勢いのままに決勝でも15対9で勝利を収めて優勝を勝ち取った田中さんは、「正直に言ってほっとしました」と安堵の表情を浮かべていました。
 

試合中の田中さんの写真
的確な剣さばきで相手からポイントを奪う田中さん(左)


 中学への入学以降、田中さんにとってフェンシングとの向き合い方は困難を極めました。コロナ禍に突入して以降、大会の中止が相次ぎ「目標を見失いかけてしまい、モチベーションを保つことがすごく難しかった」と田中さんは当時を振り返りました。練習や試合が徐々に再開されるにつれ、新たに取り組みたい技が湧き出てきたり、フェンシングと自分の未来を真剣に考えたりするようになりモチベーションも復活。今回の全国大会に並々ならぬ気合で臨めたのは、そんな環境の変化と自身の内面の成長も理由の1つのようです。

憧れのフェンサー・太田雄貴を超える色のメダルを五輪で

 中学チャンピオンとなった田中さんの課題は、「高校生・大学生に食らいつけるようになること」です。彼らよりも身長が低くリーチも短い現在、それらを補えるほどの戦術構成力を磨き上げたり、スピードを高めたりする必要があります。

 どのような環境に身を置けばそんな課題を解決できるのか、そして自らの力を伸ばせるのか。そう考えた田中さんは、これまで二人三脚で取り組んできた父・健司さんが設立したフェンシングクラブから、さらに成長できる環境の整った強豪校への進学を目指し、現在フェンシングと勉学に励んでいます。11月に開催された「第26回全国カデ・フェンシング選手権大会」でも、中学3年では最高順位となる3位となりました。次に臨むのは、来年1月に開催される「第29回JOCジュニア・オリンピック・カップ・フェンシング大会」です。この大会で上位に入賞すると、優秀選手として海外遠征へ帯同できる機会を得られるのです。

 その先に田中さんが見据えているのは、もちろんオリンピックです。「2028年のアメリカ・ロサンゼルス大会での初出場を目指します。そして、いつか金メダルを獲りたい」と田中さんは宣言しました。自身の憧れるフェンサー・太田雄貴さんの最高記録は、銀メダル(個人:北京オリンピック2008、団体:ロンドンオリンピック2012)でした。それを超える結果に向かって突き進む田中さんの今後に注目です。

ゴルフに打ち込める新たな環境で、着実に一歩ずつ前へ

【ゴルフ】松原 柊亜(まつばら しゅあ)さん

 松戸市在住で日本ウェルネス高等学校(茨城県)1年の松原柊亜さんが、7月に長野県軽井沢市で開催された「全国高校選手権 関東個人決勝」で初出場での優勝を果たしました。強豪がひしめく関東大会で高校2年・3年の上級生を押さえ、出場選手135名の頂点に立ちました。2021年の「全国中学校ゴルフ選手権大会」での優勝に続く、ビッグタイトルを手にしました。

練習場の入り口で微笑む松原さんの写真
毎週、最新鋭の練習機材のある有楽町の練習場にて、プロコーチの堀尾研仁さんに指導を受けている松原さん

全国高校選手権 関東個人決勝で初優勝

 同大会で松原さんは安定したゴルフを披露し、2日間ともアンダーパーの70・70(パー72)で回り、2位と2打差の4アンダー・140で優勝しました。また、この優勝により出場権を獲得した8月の「全国高等学校ゴルフ選手権大会」では、1年生ながらトップと6打差の6アンダー・14位タイの結果を残しました。

環境の変化で乱れた序盤を乗り越えて

 新生活の中で最も苦戦したのは、時間の使い方でした。松原さんが4月に入学した日本ウェルネス高等学校は通信制の高校です。「時間に融通が利くようになったにもかかわらず、時間の組み方に苦戦し有効に使えていなかった(松原さん)」ことも影響したのか、5月に開催された「第63回日本女子アマチュアゴルフ選手権 東日本予選」で敗退し、本選進出を逃してしまいました。

 危機感を覚えた松原さんは、すぐにゴルフへの向き合い方や時間の使い方の見直しに着手し、練習スケジュールを綿密に組み立てるようになりました。その結果、最近では密度の濃い練習に取り組めるようになってきているそうです。

プロツアーの予選会に参加、見えてきた課題

 徐々に調子を取り戻してきた松原さんは、プロの大会の予選会にも参加するようになりました。初めての予選会は、7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」でした。初日は1アンダー、2日目は3オーバーの2日間合計2オーバーで惜しくも通過はなりませんでしたが、随所で好プレーを見せました。10番ホールからのスタートとなった第1打で270ヤードの快打を飛ばし、プロツアー最初のホールでバーディーを取る勝負強さを見せたり、初日をアンダーパーで終えて、予選通過のボーダーラインに3打差まで迫るなど、手応えを感じる大会となりました。続く8月の「ニトリレディスゴルフトーナメント」も予選落ちとなってしまいましたが、初日の乱れを2日目に修正するなど、一定の手応えを感じることができました。

 プロの大会に初めて参加し、自分の課題やプロとの差を数多く発見できたと松原さんは言います。「特に筋肉・体格の差を感じました。私と同じくらいの身長の選手でも、上半身の厚みがまるで違う(松原さん)」。現在、スイングの安定に取り組んでおり、コントロール強化のために上半身のトレーニングにも着手している松原さんは、プロから大きな刺激を受けたようです。

2023年をさらなる飛躍の年へ

 2022年にはもう1つ大きな刺激を受けた出来事がありました。7月に日本勢として37年ぶりに「全米アマチュア女子ゴルフ選手権」を制した馬場咲希さんの存在です。馬場さんは1学年上の先輩で仲も良く、一緒にラウンドを回ったこともあります。ゴルフの色々な話をする中で「自分も同じステージに並びたい」とモチベーションを掻き立てられているそうです。 

 2023年には、新たな挑戦が待っています。今年6月に開催された「小平智・古閑美保ジュニアカップ」で優勝した副賞として、全米ゴルフ協会(USGA)が主催するジュニア最高峰の戦い「全米女子ジュニア選手権」の予選会への出場が決定しています。松原さんは「それまでにプロの大会などでも結果を出して、アメリカでジュニアのタイトルに気持ちよく挑みたい」と希望に胸を躍らせています。

 松原さんの現在の目標は、高校在学中での「日本女子アマチュアゴルフ選手権」、そして今年1年生ながら首位と3打差の4位タイとなった「日本ジュニアゴルフ選手権」での優勝です。松原さんが小学生の頃からコーチを務めているプロコーチの堀尾研仁さんは「プロの世界で活躍するには、まだ2つも3つもレベルアップする必要がある」と松原さんの現在の実力を分析する一方、「1年以内にそれを果たして高校生で全国ツアーのタイトルを獲り、いずれ世界を舞台に活躍してほしい。それくらいの素質を充分に持っている」と大きな期待を寄せています。2023年は松原さんにとってどんな景色を見られる1年になるのか、楽しみです。

全国大会での姉妹アベック優勝を目指す!夢は五輪の金メダル

【レスリング】吉田 埜愛(よしだ のあ)さん・吉田 玲衣(よしだ れい)さん

 松戸市立古ケ崎小学校に通う・吉田埜愛さん(小学5年)と吉田玲衣さん(小学4年)姉妹が、7月に国立代々木第一体育館で開催された「第39回全国少年少女レスリング選手権大会」で、埜愛さんが女子の部5年生33キロ級で優勝、玲衣さんが女子の部4年生33キロ級で準優勝を果たしました。「将来の目標はオリンピックでの金メダル」と語る松戸のレスリング姉妹の活躍に要注目です。

3年前にレスリングを始めた吉田姉妹

 大学までサッカーに取り組んでいた父・愁人さんと、柔道に励んでいた母というスポーツ一家に生まれた2人は、埜愛さんが小学2年、玲衣さんが小学1年のときにレスリングと出会いました。玲衣さんが当時通っていた水泳教室の帰り道、車窓に映ったレスリング教室に目が留まりました。「楽しそう」と感じた玲衣さんは、埜愛さんと一緒に体験教室に参加し、心を掴まれた2人は揃ってレスリングに取り組み始めました。

初めての全国大会で優勝&準優勝

 練習を経てメキメキと実力をつけていった2人ですが、コロナ禍のため大会の中止が相次ぎ、本番の試合に出場する機会はほとんどありませんでした。全国大会は2021年に再開されましたが、5年生・6年生に限定されていたため、今回の大会が2人にとって初めての全国大会への参加となりました。

 女子の部5年生33キロ級にエントリーした埜愛さんは、愁人さんが「度胸があって本番に強い」と評する通り、得意技のローシングル(相手の足首を狙って低く飛び込む片足タックル)を駆使しながら勝ち進み、優勝を果たしました。また、女子の部4年生33キロ級の玲衣さんは、得意技である相手の腕を取ってからのタックルと「持ち前の負けん気(愁人さん)」で決勝まで辿り着きましたが、最後はノーポイントの末の判定で惜しくも破れて準優勝に終わりました。

来年、全国選抜大会でアベック優勝を目指す

 2人が次に目指していたのは、2023年1月に開催される、今大会でベスト8に入った選手のみが出場できる「第27回全国少年少女選抜選手権大会」でのアベック優勝でした。しかし、またもやコロナの影響により5年生・6年生限定の大会となってしまい、埜愛さんのみが今大会の優勝者として挑戦者たちを迎えうつこととなり、玲衣さんとの全国大会での姉妹同時戴冠は持ち越しとなりました。

 また、来年4月に開催予定の大会「ジュニアクイーンズカップ」は学年別でなく、小学5年・6年が同じカテゴリーに属するため、2人が対戦する可能性もあります。現在、体格がほぼ同じ2人は、これまでも大会で対戦したことがあり、直近では姉の埜愛さんが勝利しています。負けた玲衣さんも「次こそはポイントを奪うだけでなく勝ちたい」と勝利へのこだわりを見せるなど、姉妹で切磋琢磨しています。

憧れは須崎優衣さんと吉田沙保里さん

 埜愛さんの憧れの選手は、年代別を含めた世界選手権4大会とオリンピックの金メダルを加えた5大会制覇の偉業を成し遂げた、松戸市出身の須崎優衣さん。玲衣さんの憧れは、4大会のオリンピック出場で金メダル3つ・銀メダル1つを獲得した、個人戦206連勝の記録をもつ吉田沙保里さんです。

 2人の将来の目標は、お互いの憧れの選手も獲得している、オリンピックでの金メダルです。松戸市から姉妹での金メダリストが誕生する日も、そう遠くはないかもしれません。

※須崎優衣選手の「崎」は「たつさき」が正式表記です。

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