ヤングケアラーについて
更新日:2023年4月1日
法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話、介護、感情面のサポートを日常的に行っている、18歳未満の子どもをいいます。
- 障害や病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている
- 家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている
- 障害や病気のあるきょうだいの世話や見守りをしてる
- 目を離せない家族の見守りや声かけなどの気づいをしている
- 日本語が第一言語でない家族や障がいのある家族のために通訳をしている
- 家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている
- アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している
- がん・難病・精神疾患など問題を抱える家族に対応している
- 障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている
- 障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている
子どもが子どもでいられる街に~みんなでヤングケアラーを支える社会を目指して~
ヤングケアラーについて
ヤングケアラーの実態
厚生労働省の子ども・子育て支援推進調査研究事業として、「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」が行われました。
令和2年度、および令和3年度の2年にかけて小学校から大学生までの実態調査において、「家族の世話をしている」と回答した小学生が6.5%、中学2年生が5.7%、全日制高校生が4.1%、大学3年生が6.2%で、各年代ごとの実態が把握されました。
令和3年度 ヤングケアラーの実態に関する調査研究 (株式会社日本総合研究所)
令和2年度 ヤングケアラーの実態に関する調査研究 (三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)
子どもへの影響について
子どもが果たす家庭内の役割(家族のケア、お手伝いの範囲や程度)は、時代・文化・地域等によって異なります。子どもの年齢や成熟度に合った家族のケア、お手伝いは子どもの思いやりや責任感を育みます。
一方で、子どもの年齢や成熟度に合わない重すぎる責任や作業など、過度な負担が続くと、子ども自身の心身の健康が保持・促進されない、学習面での遅れや進学に影響が出る、社会性発達の制限、就労への影響などが出てくることがあると報告されています。
学業への影響
遅刻・早退・欠席が増える、勉強の時間がとれない等
就職への影響
自分にできると思う仕事の範囲を狭めてしまう、自分のやってきたことをアピールできない等
友人関係への影響
友人などとコミュニケーションをとれる時間が少ない等
家事や家族の世話をしているあなたへ
家族のお世話やお手伝いをする中で、「自分の時間がとれない」「宿題や勉強をする時間がとれない」「友人と遊ぶことができない」等の状況が日常的にある場合には、ひとりで悩まずに、学校の先生やスクールソーシャルワーカーなどの大人に相談してください。また、市役所などにも相談窓口がありますので、ぜひ相談してください。相談内容についての秘密は守ります。
周囲の大人・関係機関のみなさんへ
家庭内におけるデリケートな内容のため本人が語りたがらなかったり、また本人自身がヤングケアラーであることを自覚していないなど、問題が表面化しにくく把握が難しい現状があります。「家族のことを頑張り過ぎていて、負担がかかっているな?」などと思いあたる子どもがいたら、本人に対して気にかけていることを伝え、「いつでも相談にのる」と伝えるだけでも助けになる場合があります。現在の家庭内の状況をどのように捉えているか、支援が必要であると考えているか、本人や家族の意思や希望を確認することが重要です。
相談窓口
松戸市 こども家庭センター
電話番号(平日9時から17時):047-366-3941
FAX:047-366-3901
Email:mckodomosoudan@city.matsudo.chiba.jp
住所:松戸市竹ケ花74の3 中央保健福祉センター内
児童相談所相談専用ダイヤル
電話番号:0120- 189 - 783 (フリーダイヤル)
受付時間:24時間受付(年中無休)
24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)
電話番号:0120- 0-78310(フリーダイヤル)
受付時間:24時間受付(年中無休)
子どもの人権110番(法務省)
電話番号:0120-007-110
受付時間:平日8時30分ら17時15分 (通話料無料)
※土曜・日曜・祝日・年末年始は休み
