ドメスティックバイオレンスから身を守るために
更新日:2023年4月1日
「DV」は、人権侵害であり犯罪となりうる行為です
夫婦間や恋人間の暴力をDV(ドメスティックバイオレンス)といいます。そして被害者の多くは女性です。DVは被害が深刻であるにもかかわらず、これまでは家庭内の問題、痴話ゲンカとして、なかなか表面化することがありませんでした。しかし、社会的構造、経済的、肉体的に優位に立ち男性が、弱い立場にある女性をさまざまなカタチの暴力で支配しようとする行為は、夫婦ゲンカなどの個人的事情の範囲を超え、女性に対する人権侵害であり、社会全体で取り組む問題です。
身体的暴力に限らず、精神的経済的性的等、あらゆる形の暴力が含まれます。どんな形であっても、暴力は相手の尊厳を傷つける、重大な人権侵害であり、犯罪となりうる行為です。暴力は繰り返され、だんだんエスカレートする傾向があります。DVの被害の深刻化を防ぐためには、早期の対応が大切です。
もし暴力を受けてしまったら、どんな行動をとるべきでしょう?
暴力が始まったばかりなら、あなたが取るべき態度は、まず「NO」ということ。暴力を許さないという意思表示をはっきりとすることが必要です。それが夫やパートナーの暴力をやめさせ、予防することにつながります。
その他の場合は、それぞれの女性がおかれた環境や状況によって選択肢は異なりますが、どんな行動をとるにしても、将来の生活を踏まえた準備をしておくことが重要です。
パートナーの暴力は、パートナー自身の責任なので、暴力を受けていることを恥じたり、相談することをためらってはいけません。ひとりで悩まず、家族や友人、専門機関などに相談しましょう。
ドメスティックバイオレンスの主な種類
DV防止法の定義としては、原則として身体的な暴力に限定されていますが、女性の意に反して身体や傷をつけること、あらゆる力で女性を支配しようとする行為は、すべて「DV」になると考えられています。
身体的暴力
平手打ち、げんこで殴る、蹴る、首を絞める、刃物を突きつける、髪を引っ張り引きずる、タバコの火を押しつける、熱湯をかけるなど
性的暴力
したくないのにセックスをさせられる、避妊に協力しない、中絶を強要する、無理やりポルノビデオを見せられるなど
心理的(精神的)暴力
ばかにする、ののしる、個人の人格や女性をおとしめる言葉を使う、それらを怒鳴り続けたり説教をする。殴るそぶりをして脅かす、外出や電話を細かくチェックするなど
経済的暴力
生活費を入れない、酒・ギャンブル等で生活費を使い込む、健康保険証を隠して病院に行けなくする、財布や定期券を取り上げ通勤できなくする、殴って顔をあざだらけにし仕事を休まざるを得なくさせるなど
一人で悩まず、まず相談を…
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