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先輩職員からの話 その3

更新日:2021年10月15日

福祉長寿部生活支援一課(令和3年度 社会福祉士採用)

はじめに  

 皆さん、こんにちは。まだ半年しか勤務していない私ですが、この6ヶ月戸惑いや不安の中、上司や先輩のサポートをいただきながら経験した事や感じたことをお話しさせていただきます。

 生活支援課の中には社会福祉士のみではなく、一般事務職採用の方もいらっしゃいます。皆で協力しながら業務を行っています。今日ここにいらっしゃる一般事務職採用の方とも今後一緒にお仕事させていただくと思います。
 どうぞよろしくお願いします。

担当業務

 まず、私が所属している生活支援課がどんな業務を担っているかお話しします。
 生活保護という言葉に馴染みがない方もたくさんいらっしゃると思いますが、主に経済的に困窮している方への支援に当たっており、松戸市内を地区ごとに分担して自分が担当する地区に住む生活保護受給者の相談援助業務、毎月支給する扶助費の決定などの事務処理、また新しく生活保護の申請をされた方の調査等を行っております。このような職員のことをケースワーカーと呼び、松戸市役所内では生活支援一課と二課合わせて100人ほどがケースワーカーとして一緒に働いています。その他に介護・医療の担当や庶務など業務を分担し協力して生活保護業務に当たっており、生活支援課は人数が多く市役所の中でも大きい課の一つです。
 生活保護受給者はそれぞれ異なる問題を抱えており、年齢、家族構成、資産の状況も様々です。このため、生活保護の支給決定や保護費の金額変更、またその他の援助方針においては判断に悩むことが多々ありますが、そんな時には生活保護法という法律に基づき、法律と世帯の状況を照らし合わせながら、上司や先輩と一緒に検討をしています。
 4月に入庁し、最初は電話対応やパソコンでの事務処理、書類作成、保護受給者のご自宅への定期訪問、新規の申請者の調査等、初めてのことばかりで戸惑うことも多々ありましたが、安心してください、上司の方がサポートして下さり一つ一つ身につくようにご指導いただけます。
 生活保護受給者は、先ほどもお伝えした通りですが、疾患や障害により働ける状態でなかったり家族関係に問題があったりと様々な困難を抱えています。それに加え、コロナ禍のため住まいや職を失ったりこれまで全く想像のできなかった事態に陥り苦しんでいる方もたくさんいるため、これまで以上に丁寧で柔軟な対応が求められていると日々感じています。私より目上の方がほとんどであり、自分の未熟さから思うようにいかない事もしばしばあります。その様な時は相手の話をよく聞き、一つでも多くの悩みを聞くことで相手の状況を理解し、心を開いてもらえるよう努めています。中には最初から心を閉ざし、話を聞いてほしいと思っていない人もいます。それぞれの個々を尊重し、より良い支援をしていける様心がけ、一日一日自分も成長していければと思っています。
 より良い支援をしていくためには、その人の生活状況を把握していく必要があります。また保護をこれから受けたいと思っている人についても、調査の段階からかなりプライベートに深く入り込む必要があります。その度に生活状況や生い立ちを知り、様々な立場の人がいるというのを感じ、そこから学ぶことも多いです。一人一人必要な支援は違うので、毎日が勉強だと感じています。また人の生活の深いところまで入り込むので、信頼関係の重要性を日々感じています。
 生活支援課に関わらず、人と接する仕事である限り信頼関係が重要であると思っています。信頼関係を築いていくためにも、業務に関しての知識はもちろんのこと、抱えている問題に寄り添い一緒に考えたいという姿勢で接することが一番大切だと思います。ときには相手にとって厳しいことを言わなくてはならない場面もあるかもしれません。また対人関係で上手くいかないことがあったとしても、その後の対応が大切になってくるのではないかと思っています。恐れず、目の前のことを一生懸命頑張ることを意識しています。
 直接人と人とが接していく業務は、大変なことはもちろんありますが、とてもやりがいがあります。私はこの課でとても良かったと思っています。皆さん、是非生活支援課に興味を持っていただき、希望したいと思っていただけたら嬉しいです。

職場環境について

 松戸市は新規職員が働きやすい環境が整っています。トレーナー制度があり、新規職員一人に特定の先輩職員一人が付いて、入庁したその日からサポートしてくださいます。何も分らない状態から、一から丁寧に教えていただき、常に気にかけてくれています。仕事に関する相談はもちろん、それ以外の相談にも乗ってもらい、日々本当に支えられています。私のトレーナーは自分の仕事があるにも関わらず、トレーナーが外出するときも「何かあったら連絡してね」といつも不安な気持ちにならないよう配慮してくれています。トレーナー以外の先輩職員の方も皆親切で、優しく教えてくれています。そのおかげで、入庁してから一度も一人で悩みを抱えたり、思い悩んだりせずに過ごせています。どんな時も助けてくれる人が周りにいるという環境はとても心強く、安心して毎日働くことが出来ています。
 また松戸市では有給休暇とは別に夏季休暇が7日あります。夏季休暇は6月から10月まで取れるのですが、私はすでに5日取りました。休みが取りやすいような雰囲気を周りの方が作ってくれるので、休暇をとって心も体もリフレッシュできています。先輩職員の方々が働きやすい環境を作ってくれているので、皆さんが入庁したら私も良い環境を作れる一員になりたいと思っています。

社会福祉士国家試験について

 社会福祉士と聞いてよく知らないという方もいるのではないでしょうか。簡単にいうと社会福祉士とは障害や病気などさまざまな理由により日常生活に困難を感じている人からの相談に対して、助言や指導、援助を行う専門職です。社会福祉士枠での採用の方もこの中においでだと思います。国家試験が来年の2月であり、合否が採用に関わるのでとても不安に感じていることと思います。人それぞれに合った勉強法はあると思いますが、社会福祉士の国家試験は範囲がとても広く、細かいところも問われます。本番の試験は何が出されるのか分かりませんが、そのためなるべく視野を広げ、なおかつポイントを絞った勉強をする必要があるかと思います。私は過去問を土台に+αで知識を入れることを意識して勉強しました。試験が近づくにつれ気持ちに余裕がなくなってくる人もいるかと思います。試験まであと何日だと考えて焦ってしまいがちだと思いますが、私の恩師はまだ何日もあるよと声をかけてくれ、その言葉にかなり救われました。大変かと思いますが、国家試験合格できるよう残った時間を大切に勉強に励んで下さい。応援しています。

最後に

 学校を3月に卒業する方、他の仕事を経験し新たに松戸市で働く方も来年から新しい生活が始まることになると思います。不安や期待、様々な思いがあるかと思いますが、皆さんと一緒に頑張っていきたいです。今後皆様が松戸市役所に入庁し、市民の方々のために活躍し一緒に働ける日を心から楽しみにしております。ご清聴ありがとうございました。

お問い合わせ

総務部 人事課

千葉県松戸市根本387番地の5 新館4階
電話番号:047-366-7306 FAX:047-366-5674

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