木村柊弥さんが国際一輪車競技大会「UNICON(ユニコン)21」で優勝!
更新日:2024年9月15日
国際一輪車競技大会「UNICON21」で優勝した木村さん(中央)
魅せる演技を一輪車とともに
木村柊弥(きむらしゅうや)さん
「一輪車は年齢・性別を問わず、練習すれば乗れるようになりますし、上手に乗りこなすことができればたちまち人気者です」と笑顔で話すのは、市内を中心に活動する松戸一輪車クラブ「MIC(ミック)」所属の木村柊弥さん。今年7月にアメリカで開催された国際一輪車競技大会「UNICON(ユニコン)21」に日本代表として出場し、Freestyle Individual Expert Male部門(男性ソロ演技部門)で見事に優勝を飾りました。同大会は隔年で開催される一輪車競技唯一の世界大会で、日本人が世界チャンピオンに輝くのは歴代5人目の快挙です。
一輪車には小学生などの遊び道具というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、スポーツや競技として大会なども開催されており、競技内容もトラックレースやマラソン、ソロ・ペア・グループ別演技など多岐にわたります。その中で木村さんが得意とするのが「自分の個性を一番出せる場所」と表現する、今回出場した演技のソロ部門。一輪車の演技には、音楽との調和性や表現力が重視されるアーティスティック要素と、技術力や技の難易度を審査されるテクニカル要素とがあり、「自分の伝えたい感情や思いを、言葉ではなく身体の動きや表情で届けることができるのが面白さ」だと語る木村さんは、流麗かつ迫力ある演技の芸術性を高く評価されて、世界の頂点の座をつかみ取りました。
同クラブに通っていた双子の姉・理子(りこ)さんに誘われる形で、常盤平第三小学校4年生のときから一輪車を始めた木村さん。当初は、元々習っていたテニスで苦手としていたバランス感覚を養う練習の一環だったそうですが、気が付けばテニスと一輪車の“二刀流”で練習に励んできたそうで、「上達するには練習あるのみなので、1週間以上乗らない日はなくなりました」と一輪車と向かい合った日々を振り返ります。
現在は社会科の教師として母校の中学・高校で教壇に立ち、テニス部の顧問もしながら競技を続けているバイタリティーあふれる木村さん。「一輪車の魅力を下の世代に伝えていくための力になりたい」と、指導者として後進の育成にも目を向けます。
木村さんと一輪車とが紡ぐ物語は、これからも続いていくことでしょう。
こだわりの衣装とメイクで「UNICON21」に臨む木村さん
松戸市表敬訪問(令和6年8月22日)
木村柊弥さん(右)と本郷谷市長
令和6年8月22日、木村柊弥さんが市役所を訪問し、国際一輪車競技大会「UNICON(ユニコン)21」での快挙を市長に報告してくれました。
大会では実力者たちがそれぞれの強みを生かした演技をしていく中、最後に自分の名前が呼ばれるまで優勝できるとは思っておらず、驚きの表彰台だったと語ってくれた木村さん。
帰国後は松戸一輪車クラブ「MIC」のメンバーから温かく出迎えてもらったそうです。
表敬訪問の場でも、その華麗な演技の一端を披露してくれました。
木村柊弥(きむらしゅうや)さんプロフィール
- 松戸一輪車クラブ「MIC(ミック)」所属
【近年の主な戦績】
- 2019年 国際一輪車競技大会「UNICON19」ペア部門 4位
- 2022年 全日本一輪車競技大会ソロ演技部門 アーティスティック部門(男子の部) 4位
- 2023年 全日本一輪車競技大会ソロ演技部門 アーティスティック部門(男子の部) 準優勝
- 2024年 国際一輪車競技大会「UNICON21」男性ソロ演技部門 優勝
松戸一輪車クラブ「MIC(ミック)」
松戸市内で活動している一輪車クラブ。
現在は幼児から社会人まで約40人が所属し、主に一輪車に乗りながらジャンプや回転技などを曲に合わせて行う「一輪車演技」に励む。
2023年、全日本競技大会ソロ・グループ部門に中学生グループ「Platinum」が、全国小学生一輪車大会に小学生グループ「LINK」が出場。
2024年、日本一輪車競技大会にPlatinum(中学生以上グループ)が出場。
グループのコーチ兼選手である木村理子選手と木村柊弥選手は、2018年国際一輪車競技大会「UNICON19」にて、ペア部門4位。
木村柊弥選手は、2022年の全日本一輪車競技大会で4位、2023年の同大会で準優勝、2024年「UNICON21」で優勝(いずれもソロ演技部門)。
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