戦事中の食事体験講座料理レシピ

米　105g
麦（押麦）　45g
芋がら　20g
するめ　5g
醤油　10cc
水　20cc

芋がら

サトイモの一種である「八つ頭（やつがしら）」の葉柄。乾燥させたものを「いもがら」といいます。具体的には葉の茎を綺麗に洗ってから1～2日ざるの上で干し、少ししんなりしたところで皮を剥き、更に1～2日放っておくと、だらっと曲がるようになるので、それを雨のあたらない風通しの良い場所（軒下等）にぶら下げてしなしなになるまで乾燥させたものです。また、「ずいき」といい、古くから「古血を洗う」とも言われてきました。出産後の女性に食べさせると体力が回復するとされ、産後の儀式としてきた地域もあります。日本人に不足しがちなカルシウムも豊富で、鉄分、食物繊維を多く含んでいます。

1　鍋にお湯を沸かし（50℃くらい）芋がらを10分ほど浸けておく。
2　米（麦も一緒に）をとぐ。
3　鍋に、米、麦を入れ、分量の水加減で炊く。最初は強火で、吹き出してきたら（フタがグラグラ動いたら）弱火にし、10分くらい炊く　（途中でフタを開けない）。
4　芋がら、するめは細かく切り醤油で10分くらい煮る。
5　炊き上がったご飯に4を煮汁ごと入れ、混ぜる。

八つ頭　20g
大根の葉（乾燥）　5g
味噌　25g
水　250cc

八つ頭
八つ頭はサトイモの仲間で株の中心に大きな親芋があり、その脇から小芋や孫芋が出てきます。他の里芋が小芋を食べるのに対し、八つ頭は親芋も小芋も食べます。親芋の肥大が早めに止まり小芋の肥大が早いため親芋と小芋が分かれずに結合して不整形な塊になります。水分が少なく粉質で澱粉含有量高く正月のおせち料理に使われますが、末広がりで人の頭に立つという縁起を担いだものです。

1　大根の葉をぬるま湯で戻し、細かく刻み、水気をしぼっておく。
2　八つ頭の皮を剥き、一口大の大きさに切る。
3　切った八つ頭をさっとゆがく。
4　鍋に適量の水を入れ、切った八つ頭と大根の葉を入れて火にかける。
5　煮立ってきたら味噌を入れる。

　くず米あられ　50g
　醤油　5cc

くず米

くず米は、粒ぞろいをよくするために「ふるい網」で選別する際、網の下に落ちた未熟な粒や小さい米粒を指し、網下米とも呼ばれています。主にせんべいなどの原料に使われています。

1　くず米を煎る。
2　煎ったあられを器に入れ、醤油を適量かける。

　さつま芋　20g
　塩　2g

さつま芋

さつま芋は栽培しやすいことから、太平洋戦争後の食糧難の時期にも、国民の食を支えてきました。でんぷんが豊富。また、ビタミンCや食物繊維を多く含み、便秘やダイエットに効き目があるといわれています。加熱してもビタミンCが壊れにくい特長があります。

1　さつま芋をよく洗い、蒸し器で約20分蒸す（中心に火が通るまで）。
2　適度な大きさに切り、塩をふりかける。