風水害に関する知識【台風編】
更新日:2014年2月4日
台風とは?
台風は、熱帯地方で発生する低気圧のうち、東経180度以西の北太平洋及び南シナ海で中心付近の最大風速が17.2m/s(風力8) 以上になったものを台風といいます。
台風の進路と災害
台風は強い風と雨を伴い、各種の風水害を誘発しますが、一般に台風の進行方向に対し右半分の方で強い風が吹きやすい。これは、台風のコースの右側では台風の中心に吹き込む南よりの風に、南よりの一般流(台風の渦巻きを流す上空の流れ)が一致するためです。
したがって、台風のコースに近い進行方向右側の地域では、暴風雨、高潮などに対するより一層の警戒が必要です。
また、進行方向左側の地域も雨に対する警戒は必要です。
※台風の眼に入ると風は急に弱くなり,時には青空が見えることもあります。しかし,眼が通過した後は風向きが反対の強い風が吹き返します。台風の眼に入った場合の平穏は「つかの間の平穏」であって,決して台風が去ったことではありません。
台風の大きさと強さ
気象庁は台風のおおよその勢力を示す目安として、下表のように台風の大きさと強さを表現します。
大きさは「強風域(平均風速15m/s以上の強い風が吹いている範囲)」の半径で,台風の強さは「最大風速」で区分しています。 さらに,強風域の内側で平均風速25m/s以上の風が吹いている範囲を暴風域と呼びます。
階級 | 最大風速 |
---|---|
強い | 33m/s以上~44m/s未満 |
非常に強い | 44m/s以上~54m/s未満 |
猛烈な | 54m/s以上 |
階級 | 風速15m/s以上の半径 |
---|---|
大型(大きい) | 500km以上800km未満 |
超大型(非常に大きい) | 800km以上 |
台風等による風の強さによる被害の目安
風速 | 被害の程度(目安) |
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風速10m/s | 傘(かさ)がさせない |
風速15m/s | 看板やトタン板が飛びはじめる |
風速20m/s | 小枝が折れる |
風速25m/s | 瓦が飛び、テレビアンテナが倒れる |
風速30m/s | 雨戸がはずれ、家が倒れることもある |
※国土交通省による。風速は10分間の平均風速