ジカ熱(ジカウイルス感染症)について(情報提供)
更新日:2019年5月16日
中南米を中心に、ジカウイルス感染症が多数報告されています。
ジカウイルス感染症はデング熱及びチクングニア熱と同様、蚊を介して感染します。
また、ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。
重要なお知らせ(厚生労働省ホームページより一部抜粋)
国民の皆様へ
- 海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください
- 海外の流行地域へ出かける際は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください
妊婦と妊娠の可能性のある女性へ
- 妊娠中にジカウイルス感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください
流行地域に渡航される方・帰国された方へ
- 性行為により男性から女性パートナーへ感染した事例が報告されてます。流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します
- 流行地域からの帰国者は、症状の有無にかかわらず、虫よけ剤の使用など蚊に刺されないための対策を少なくとも2週間程度は特に注意を払って行うことを推奨します
- 流行地域から帰国した男女は、症状の有無にかかわらず、少なくとも6か月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します
ジカウイルス感染症に関するQ&A(厚生労働省ホームページより一部抜粋)
ジカウイルス感染症とは、どのような病気ですか?
ジカウイルス感染症は、ジカウイルス病と先天性ジカウイルス感染症をいいます。
ジカウイルス病は、後天的に、ジカウイルスが感染することにより起こる感染症で、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛などが主な症状です。
ジカウイルスは母体から胎児への感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があります。
潜伏期間はどのくらいですか?
2日から12日(多くは2日から7日)で発症すると言われています。
世界のどの地域が流行地域ですか?
アフリカ、中南米、アジア太平洋地域で発生があります。特に、近年は中南米等で流行しています。
日本国内での発生はありますか?
2013年以降、海外の流行地域で感染し、発症した症例(輸入症例)が、報告されていますが、日本国内で感染した症例はありません。
感染を媒介する蚊は日本にもいますか?
ヤブカ属のネッタイシマカやヒトスジシマカが、ウイルスを媒介することが確認されています。ネッタイシマカは、日本には常在していませんが、ヒトスジシマカは、日本のほとんどの地域(本州以南)でみられます。
治療薬はありますか?
ジカウイルスに対する特有の薬は見つかっておりません。対症療法となります。
予防接種はありますか?
ジカウイルス感染症に有効なワクチンはありません。
海外旅行中に流行地域で蚊に刺された場合はどこに相談すればよいですか?
すべての蚊がジカウイルスを保有している訳ではないので、蚊に刺されたことだけで過分に心配する必要はありません。
心配な場合は、帰国された際に、空港等の検疫所でご相談ください。また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所等に御相談ください。なお、発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。