令和元年度 大規模災害を想定した災害救護訓練を実施しました
更新日:2019年9月18日
ホスピタルストリートに簡易ベットを準備します
令和元年9月7日(土曜)松戸市立総合医療センター内にて、職員による災害救護訓練を実施しました。
当院は千葉県の災害拠点病院として指定されており、災害時にはより多くの患者を受け入れ、迅速かつ的確な判断を必要とする地域の中心的役割を担っています。その役割を果たす為、災害時を想定とした職員による災害救護訓練を毎年実施しています。
今年度は新病院移転後2度目の災害救護訓練となり、昨今多発する災害に備えてより実践的な訓練を行いました。
9時40分 地震発生直後に暫定災害対策本部を設置
土曜日の午前9時30分に首都直下地震発生(震度6)、千葉県は東葛南部を中心に甚大な被害が出ており、多数の負傷者が発生した想定で訓練を開始しました。
直ちに当直者役の医師・看護師・事務職員が暫定災害対策本部を立ち上げ、院内患者の状況及び施設状況の報告を行います。
事務職員も対応にあたります
災害状況の集約を行います
10時20分 災害対策本部の立ち上げ
10時20分以降、災害対策本部要員・自宅から参集する職員・市内の医療機関からの応援医師が院内に到着し、暫定災害対策本部からの引き継ぎ後、災害対策本部を正式に立ち上げます。随時来院する職員への役割付与や、状況に応じて職員間の役割を交替します。
正式に本部を立ち上げ情報を集約します
本部からの指示により役割の確認を行います
10時30分 模擬患者のトリアージ・受け入れ開始
医師や看護師が模擬患者のトリアージを行い、重症度により重症(赤)、中症(黄)のトリアージタックを貼り、各エリアに搬送し治療を開始します。※軽症(緑)は今回の訓練では実施しておりません。
トリアージ
以下はトリアージによる判定区分です。
- 重症(赤色):生命に関わる重篤な状態で一刻も早い処置を必要とする状態。
- 中症(黄色):今すぐに生命に関わる重篤な状態ではないが、場合により赤に変化する可能性がある状態。
負傷者のトリアージを行います
負傷者の受付を行います
重症(赤色エリア)
状態により、集中治療室や手術室へ搬送を行います。
職員間で指示しながら訓練を行います
重症患者の状態を確認します
中症(黄色エリア)
トリアージタックの判定通りの傷病名に当てはまるか2次トリアージを実施し、ホスピタルストリートの壁面に設置されている配管装置(酸素の供給が可能)で治療を開始します。
混雑の中負傷者の対応にあたります
負傷者の状況により、赤エリアへ搬送します
11時30分 訓練終了~反省会
今後の災害対策に必要な行動について、各役割の振り返りを行い、万一の災害発生に備えています。
DMAT政府訓練も合わせて実施しました
災害救護訓練に合わせてDMAT政府訓練も行われました。
DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の頭文字を省略してDMAT「ディーマット」と呼ばれています。
今回各地から集結したDMAT隊は当センターを拠点として東葛北部の医療ニーズ把握と、転院搬送支援を行いました。
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松戸市立総合医療センター
千葉県松戸市千駄堀993番地の1
電話番号:047-712-2511 FAX:047-712-2512