住宅用火災警報器Q&A
更新日:2021年3月11日
住宅用火災警報器についてのよくある質問
Q1 住宅用火災警報器って何?
A1 住宅用火災警報器は、火災による煙や熱を自動的に感知し、音や音声で知らせるものです。就寝中等でも火災に早く気づくことで避難や消火等、早い対応をすることができます。
Q2 なぜ一般の住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられたの?
A2 全国の住宅火災による死者は、多くが逃げ遅れによるもので、大半は睡眠中でした。また、その半数以上は高齢者でした。住宅火災による死者を抑さえることを目的として、個人の住居に住宅用火災警報器の設置が消防法で義務付けられ、各市町村条例で定めることとされました。
参考 平成17年の住宅火災による死者は、1,220人で記録が残る昭和54年以降で最悪の事態を迎えました。
Q3 住宅のどこにどんな種類を設置するの?
A3 松戸市では、「煙」を感知するものを全ての寝室、台所、寝室が2階以上の階にある場合は階段にも取り付けることとなっています。ただし、台所では調理の煙や油煙での誤作動の心配があるので「熱」を感知するものを取り付けることができます。
また、およそ4.5畳以上の居室が5以上ある階は廊下にも必要です。
Q4 どんなタイプがあって、どうやって取り付けるの?
A4 住宅用火災警報器のうち「電池タイプ」のものと「家庭用電源タイプ」のうち「コンセント方式」のものは配線工事が不要なので個人で取り付けることができます。機種にもよりますが、壁や天井にネジなどで取り付けます。「屋内配線方式」のものは、別途配線工事が必要となりますので、業者に確認してください。
Q5 住宅用火災警報器はどこで売ってるの?
A5 ホームセンター、家電製品販売店、ガス事業者、防災設備取扱店などで購入できます。なお、取り扱っていない場合がありますので確認してください。(消防署では販売しておりません)
Q6 値段はどのくらい?
A6 機種や機能によって価格は異なりますが、数千円から10,000円前後で購入できます。「屋内配線方式」のものは、別途配線工事が必要になりますので、販売店等に確認してください。
Q7 いつまでに設置しなければならないの?
A7 平成20年6月から、設置が義務付けられました。現在取り付けされていない住宅については、すぐにも取り付けをしましょう。
Q8 住宅用火災警報器を取り付けた時に届出や点検は必要なの?
A8 特に届出や報告等の必要はありません。業者による点検義務もありません。
Q9 住宅用火災警報器を取り付けないと罰則があるの?
A9 罰則規定はありませんが、住宅用火災警報器設置の目的は、あなたの大切な家族や、ご自身の命を守ることにあります。早期に取り付けましょう。
Q10 設置しなければならない住宅は?
A10 住宅用火災警報器は、すべての住宅に設置が義務付けられました。店舗を兼ね備えた住宅、アパートなども該当します。
Q11 マンションにも必要なの?
A11 必要です。ただし、自動火災報知設備が法令基準どおりに設置されている場合は、改めて住宅用火災警報器を設置する必要はありません。
Q12 アパートや借家の場合は誰が取り付けるの?
A12 アパートや借家の設置義務は、個々の賃貸契約等により異なりますので、ご確認ください。
Q13 松戸市推奨の認定品はありますか?
A13 感度や警報の音量など、決められた基準に合格した国家検定品である、「検」の文字が表示されたもの、もしくは検定品と同等の性能が確認された「NSマーク」が表示された製品を、購入時の目安にしてください。
Q14 どれくらいの煙や熱で警報がなるの?
A14 煙で感知する警報器は、50cmくらいの距離からたばこの煙やスプレー式殺虫剤などが直接かかると作動します。なお、熱で感知する警報器は、警報器の周囲の温度が60~65度くらいになると作動します。
Q15 住宅用火災警報器は何年くらい使えるの?
A15 機種によって交換時期は異なりますので説明書をよく確認してください。
Q16 住宅用火災警報器が鳴ったらどうすればいいの?
A16 出火場所と出火状況を確認して初期消火や通報をしましょう。ただし、無理は禁物です。下記の「火災のときの3つの行動」を参考にしてください。
- 早く知らせる 火災を発見したら「火事だー」と大きな声で知らせる。
- 早く消火する 初期消火の限界は、天井に火が燃え移るまでです。逃げ道を確保しながらあわてずに消火しましょう。無理だと思ったら避難しましょう。
- 早く避難する 煙の中では姿勢を低くし、一度避難したら絶対に引き返さないでください。建物の中は想像以上に温度が高くなり、有毒ガスも発生し危険です。
「住宅用火災警報器の購入はしたものの、自分で取り付けはできない」 という方は松戸市防火・防災協会のサイトをご覧ください。
松戸市防火・防災協会では、高齢社宅への住宅用火災警報器取り付け支援を行っています。