戦中・戦後の食事を再現したレシピ
更新日:2017年3月22日
戦中・戦後の食事メニュー(一例)
松戸市の世界平和都市宣言事業の一環として、戦中・戦後の食糧難の時代に食されていた食事を再現したレシピをご紹介します。
戦時中、日本では食糧の蓄えは乏しく、現在では考えられないような食糧難でした。お米はなく、代用食としてさつまいもやじゃがいも、すいとん、草殻、もち草、柏の葉、サトイモやかぼちゃなどの葉や茎まで、あらゆる食べ物を食べて生き抜いてきたのです。
ここでは、戦時中の生活を想像し、平和について考えるきっかけとなることを願い、戦中・戦後の食事を再現したレシピ(一例)をご紹介します。
麦ご飯
麦ご飯は、麦のみ、または麦と米を混ぜて炊き、ご飯としたもの。米の乏しい畑作地帯ではこれにさらに粟などの他の雑穀を加えたり、粟と麦のみで作るような麦ご飯もかつては見られました。
戦時中の食糧難の時代は、食糧や調味料・衣料品などは配給制でした。米はだんだん手に入りにくくなり、少量の米に麦やさつまいも、じゃがいも、野菜の葉などを混ぜたり、かさを増やして食べていました。
現在では、米のみのご飯を毎日食べることができる時代となっていますが、今回は、その当時に食べられていた麦ご飯(麦と米の割合は7:3)を再現してみましょう。
すいとん
すいとん(水団)は、小麦粉に水を加えて耳たぶくらいの固さに練りあげたものを適当な大きさにして汁に入れて煮たもの、または小麦粉でできた具(だんご)のことです。 すいとんを食べる習慣は、冷害やききんの多かった山間地など、お米の収穫の少なかった地域に多く見られます。 また、戦中戦後の食糧事情の悪い時期には、簡単で、体も温まり、空腹を満たしやすいことから、すいとんは米の代用食として広く食されました。しかし、現在と違ってダシもとらず具もほとんど入らないすいとんは、あまりおいしくなかったそうです。その時代のすいとんを知る方の中には、すいとんと聞くだけで拒絶する方もいるといいます。現在では、味噌仕立て、醤油仕立てなど地方によって味付け・具材も様々で、もちもちとした食感を楽しめ、消化も良く、おなか一杯になる具だくさんの汁物の一品として存在します。今回は、昔ながらのすいとんを、再現してみましょう。
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