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Go!Go!本郷谷(平成31年度)

更新日:2020年3月1日

 「Go!Go!本郷谷」の記事は、広報まつどの毎月1日号に掲載しています。

104 新型コロナウイルス感染症に関する対応について(広報まつど3月1日号)

 新型コロナウイルスの感染者の発生が日本を含め世界各国で相次いでおり、県内でも発生が確認されています。

 このような状況の中、市では、速やかに感染防止対策がとれるよう「松戸市感染症対策本部」を設置し、広報まつどや市ホームページ、ツイッター、チラシ、ポスターなどあらゆる媒体を活用し、市民の皆さんに予防対策や医療機関への受診方法を周知しています。この他、市役所窓口および公共施設入口にアルコール消毒液を設置し、窓口業務に従事する市職員にできる限りマスクを着用するよう指示しました。また、市主催のイベントは、今後、感染拡大を防止するため中止する場合がありますので、ご理解とご協力をお願いします。


 厚生労働省が2月17日に、国民向けに、発熱などの症状が出た場合の相談・医療機関への受診の目安(今後変更される場合があります)を公表しています。


相談・受診前に心掛けていただきたいこと

  • 発熱などの風邪症状が見られるときは、学校や仕事を休み外出を控える
  • 毎日、体温を測定して記録しておく

帰国者・接触者相談センター(松戸保健所内)にご相談いただく目安

  • 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様)
  • 強いだるさ(倦怠(けんたい)感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

 お子様については、現時点で重症化しやすいとの報告はなく、新型コロナウイルス感染症については、上記の目安どおりの対応をお願いします。

 なお、以下のような方は、重症化しやすいため、同様の状態が2日程度続く場合には、同センターにご相談ください。

  • 高齢者
  • 糖尿病・心不全・呼吸器疾患の基礎疾患がある方や透析を受けている方
  • 免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方

 妊婦の方については、念のため重症化しやすい方と同様に、早めに同センターにご相談ください。

 インフルエンザなどの心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医にご相談ください。


 今後も市では、国や県などが発信する情報の収集に努めるとともに、松戸保健所の指導のもと松戸市医師会などと協力しながら新型コロナウイルス感染症の感染防止に取り組んでいきます。市民の皆さんには、感染予防のため、(せき)エチケットと手洗いを徹底していただきますようお願いします。

103 地域共生社会の実現に向けて(広報まつど2月1日号)

 市では、子どもや高齢者、障害者など全ての市民の皆さんが共に助け合う社会「地域共生社会」の構築が重要だと考えています。今回は、その実現に向け、市が行っている取り組みの一部を紹介します。

 手話の普及・啓発を図るため、昨年12月に「松戸市手話言語条例」を制定しました。手話は、手指の動きや顔の表情で視覚的に表現する言語ですが、これまでの社会において手話が「言語」だという認識が十分にされていませんでした。この条例は、手話が言語であるとの認識のもと、誰もが手話でコミュニケーションを図る権利があり、その権利を尊重することを基本理念としています。重点的に取り組むべき施策として、子どもたちに学校などで手話に触れる機会を提供することや、医療機関に対して手話を使用しやすい環境づくりのための啓発をすること、緊急時や災害時に聴覚障害者が情報を取得するため、また、コミュニケーションを図るために必要な支援をすることを明記しています。条例の制定にあたっては、関係団体と協議を重ねてきましたが、今後も要望や意見を伺いながら、手話に対する理解と普及に関する施策を推進していきます。

 1月17日にヤマト運輸株式会社、ヤマトホームコンビニエンス株式会社、松戸警察署、松戸東警察署、松戸市の5者で「地域共創社会の実現に向けた連携に関する協定」を締結しました。この協定は、市が目指す「地域共生社会」の推進に向けた施策にヤマトグループが共感し、地域貢献の一環としてご協力いただいたもので、全国でも珍しい官民一体の取り組みです。具体的には、ヤマトグループが地域の方々の生活をより快適にするため、買い物支援や家事サポートを行う「ネコサポステーションテラスモール松戸店」を活用して、市政・防犯・交通安全に関する情報発信とイベント・講座などを実施していきます。今後も5者がそれぞれの強みを()かしながら、市民の皆さんが地域で安全・安心に暮らし続けられるようにするための取り組みを進めていきます。

102 2019年を振り返って(広報まつど12月1日号)

 今年も早いもので残り1カ月となりました。この1年を振り返ってみたいと思います。

 4月には市立夜間中学「第一中学校みらい分校」が「教育の機会確保法」施行後、全国初の開校となった他、10月にすぐやる課が発足50周年を迎えるなど、さまざまな出来事がありました。また、9月・10月と立て続けに発生した台風により、市内でも住宅や農業施設、矢切の渡しの桟橋などに被害が及んだ災害の年でもありました。被災された方への支援と共に、今後いつ発生するか分からない災害に備え、対応していきます。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「東京2020大会」)の開催を控え、各分野で松戸市出身・ゆかりの方が活躍しました。
 レスリングでは、9月に行われた世界選手権女子76キロ級で皆川(みながわ)博恵(ひろえ)選手が準優勝し、東京2020大会の日本代表に内定しました。女子50キロ級では、須崎(すさき)優衣(ゆい)選手が今月19日から行われる全日本選手権に出場します。須崎選手が東京2020大会の出場権を獲得できるよう、みんなで応援しましょう。

 陸上競技では、全国中学校大会で第五中学校のハッサン・ナワールさんが女子100メートル走と200メートル走の2種目で、小金中学校のチュクネレ・ジョエル優人(ゆうと)さんが男子走り高跳びでそれぞれ優勝。高校総体では、県立松戸国際高校の村竹(むらたけ)ラシッドさんが男子110メートルハードルで優勝しました。将来のオリンピック候補選手として、今後も3人の活躍を期待しています。

 2024年パリオリンピックの正式種目としての採用が期待される自転車競技BMXフラットランドでは、佐々木(ささき)(もと)選手が11月に行われたワールドカップ第3戦で優勝しました。

 大相撲では、佐渡ヶ嶽(さどがたけ)部屋の琴ノ若(ことのわか)関が新十両に昇進。松戸市出身の関取は、元大関・松登(まつのぼり)関が引退した1961年以来、58年ぶりのことでした。
 
 この他、千葉県調理師会料理コンクールで中国料理天廣堂(てんこうどう)久山(くやま)宗克(むねちか)さんが千葉県知事賞を受賞されました。2018年度に「千葉県の名工」に選ばれた同店代表の廣田(ひろた)資幸(もとゆき)さんは、地産地消や市内の料理人との交流など、食を通じて松戸を盛り上げてくれている一人です。

 小金中学校と第四中学校の吹奏楽部が全日本吹奏楽コンクールに4年連続で出場し、それぞれ銀賞に輝きました。12月25日(水曜)まで松戸駅周辺で「松戸クリスマス音楽祭」を開催しています。ぜひ足を運んでいただき、「音楽の街、松戸」を堪能していただきたいと思います。

101 災害時は早めの避難を(広報まつど11月1日号)

 9月の台風15号に続き、10月に発生した台風19号により、東日本の広範囲が大雨に見舞われ、河川の堤防が決壊し、土砂災害が発生するなど、各地に大きな被害をもたらしました。松戸市では倒木や一部地域での停電が発生しましたが、人的被害はありませんでした。

 台風19号への対応として、松戸市では、災害対策本部を設置し、500人を超える職員を配置しました。10月12日9時には、高齢者や乳幼児、障害のある方とその支援者に対し、避難開始の発令をしました。15時には、がけ崩れなどの災害が発生するおそれが極めて高いと判断し、市内全域のがけ地付近にお住まいの方に対し、避難勧告を発令しました。市内26カ所に開設した自主避難所に一時は約1,400人が避難しましたが、これだけ多くの方が避難したのは東日本大震災のとき以来です。災害はいつ、どこで発生するか分かりません。台風の進路によっては、市内に甚大な被害をもたらしていたかもしれません。災害の危険を感じたときには、早めの避難を心掛けてください。また、日頃から自宅や学校、職場周辺にどのような危険があるのか、自治体が発令する避難情報の入手方法や、近くにある避難所の位置と安全な避難経路を確認するなど、災害に備えるようお願いします。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「東京2020大会」)の開催まで、あと9カ月となりました。東京2020大会に向け、松戸市とホストタウン交流を行うルーマニアの陸上女子1500メートル代表のクラウディア・ボボーチャ選手が、7月にロンドンで行われた国際大会でオリンピック参加標準記録を突破し、東京2020大会の出場権を獲得しました。ボボーチャ選手は先月、松戸市を訪れ、聖徳大学の学生や第五中学校の生徒と交流を深めました。

 また、松戸市出身・ゆかりのある選手では、レスリング女子76キロ級の皆川(みながわ)博恵(ひろえ)選手が、9月にカザフスタンで行われた世界選手権で準優勝し、東京2020大会への出場権を獲得しました。オリンピック開催前年の世界選手権で出場権を獲得したのは、女子最重量級では2003年の浜口(はまぐち)京子(きょうこ)さん以来16年ぶりの快挙です。
この他にも、レスリング女子50キロ級の須崎(すさき)優衣(ゆい)選手や走り高跳びの戸邉(とべ)直人(なおと)選手、ウィルチェアラグビー(車いすラグビー)の羽賀(はが)理之(まさゆき)選手など、一人でも多くの松戸市出身・ゆかりのある選手が東京2020大会の出場権を獲得できるよう、みんなで応援しましょう。

100 すぐやる課発足50周年(広報まつど10月1日号)

 「『すぐやる課』といえば松戸市」と言われるほど、すぐやる課の名は全国でも有名です。すぐやる課は1969(昭和44)年に、松本清市長が創設しました。当時の松戸市は、小金原団地が造成されるなど人口が毎年2万人のペースで増加し、道路・下水道・学校建設などのインフラ整備を急ピッチで進めていました。このような状況の中、道路やU字溝の破損の補修、スズメバチの駆除など市民の皆さんが抱える身近な問題をたらい回しせず、迅速に解決する「すぐやる課」の対応は、それまでの縦割り行政のイメージを変える画期的なものとして注目され、その後、多くの自治体で同様の課が設置されました。当時の松本清市長の素晴らしいアイデアから誕生した「すぐやる課」は、10月6日(日曜)に発足50周年を迎えます。これからも、身近な問題に迅速に対応する「すぐやる精神」を引き継いでいきたいと思います。

 9月9日に千葉県に上陸した台風15号は、記録的な暴風雨により県内各地に大きな被害をもたらしました。被災された地域の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

 松戸市では倒木・道路冠水などが発生した他、梨の実が落下するなど多くの農産物にも大きな被害が出ました。県内では電気・水道などのインフラへの被害が大きかった地域があり、松戸市では、断水していた多古町に2千リットルの松戸の水を積んだ給水車1台と職員2人を派遣しました。また、君津市の病院から入院患者4人を総合医療センターに受け入れたり、同センターの災害派遣医療チーム(DMAT(でぃーまっと))を八街市・東金市・山武市・九十九里町の病院に、保健師を富津市に派遣したりしました。この他、木更津市に支援物資として土のう袋を2千枚提供し、市原市に家屋の被害認定調査のため職員を派遣しています。災害はいつ発生するか分かりません。今後もできる限り支援していきたいと考えています。

 このコラム「GO!GO!本郷谷」が、今回で掲載100回を迎えました。これからもより多くの皆さんに松戸市の情報を発信していきますので、引き続きご愛読ください。

99 松戸市のごみ処理とリサイクル(広報まつど9月1日号)

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まで1年を切りました。この大会で選手に授与される入賞メダルは、全国のご家庭から回収した使用済み小型家電より抽出された金属を活用して作られます。これは東京2020組織委員会が実施した「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」によるもので、松戸市の小型家電の回収量は県内1位の246トンでした。市民の皆さんのリサイクルに対する意識の高さを実感するとともに、協力いただいた方々に感謝したいと思います。

 さて、松戸市のごみ処理についてですが、メダルプロジェクト以前から資源になるものを分別してリサイクルすることで、最終処分量の削減と地球環境負荷の抑制に努めてきました。ごみを資源化するため、平成12年に国が容器包装リサイクル法を施行したことを受け、松戸市では市民の皆さんの協力を得て、その翌年から現在のごみの8分別を開始し、いち早くごみの資源化を進めてきました。

 しかし、「リサイクルするプラスチック」の分別をしていない自治体もあるため、市外から転入された方の中には、松戸市の分別が細かいと感じる方もいるようです。また、外国の方にはごみの分別が難しく、ごみ出しに困ることもあるようです。松戸市では、環境にやさしい街づくり・環境意識向上のため、外国の方には「家庭ごみの分け方出し方」の多言語版を配布するなど、今後も市民の皆さんの理解と協力を得ながらごみの8分別を推進していきます。
 また、市内にある2カ所の焼却施設のうち1施設が来年3月に老朽化により稼働を終えるため、残りの1施設ではごみは処理し切れなくなります。処理できないごみの量は1日当たり数十トン発生することから広域での支援を求めたところ、新焼却施設の稼動を計画している令和11年度末までの間、市川市や浦安市などに支援していただけることになりました。

 松戸市も過去に他市のごみを引き受けたこともありますが、各自治体が必要に応じて支援し合うことは重要です。今回の支援に感謝し、今後他市からの要請があったときには前向きに対応し、助け合っていければと思っています。

098 認知症になっても安心して暮らせる街をめざして(広報まつど8月1日号)

 認知症は、認知機能の低下が起こり、日常生活に支障が出ている状態を指し、誰でもなる可能性があります。松戸市の推計では、市内の認知症高齢者は2万人を超え、今後も増加することを見込んでおり、認知症高齢者への支援体制の構築が市の喫緊の課題となっています。今回はその対策の一部を紹介します。

 認知症への理解を深めるため、「認知症サポーター養成講座」を開催しています。受講された方の中から希望者には「オレンジ声かけ隊」として、日常生活で手助けが必要な高齢者を見かけたときに、「何かお困りですか」と声かけをする「あんしん一声運動」に参加していただいています。さらに、「オレンジ協力員」として積極的にボランティアを行い、認知症の方やそのご家族を支えていただいています。この他、医療機関・介護事業所などと連携し、軽度認知症の方の認知機能の維持・改善に取り組む「まつど認知症予防プロジェクト」や、介護者支援として相談・情報交換・介護者同士の交流ができる「介護者のつどい」を開催しています。

 8月8日(木曜)には、カフェ・シャコンヌ(八ケ崎7の45の3)で、認知症の方が注文を受けるなどの接客を行い、おもてなしをする「プラチナカフェ」を開催します。接客を通じて認知症の方に自分の役割を感じていただくとともに、夏休み期間中ということで、多くの子どもたちにも来店してもらい、認知症への理解を深める機会となることを期待しています。

 今後も、認知症の方やそのご家族の声を反映しながら、「認知症を予防できる街」「認知症になっても安心して暮らせる街」を地域の皆さんと共につくっていきたいと思います。

 県立松戸南高校の生徒がスポーツの分野で大活躍しています。6月に行われた千葉県高等学校定時制通信制体育大会で優秀な成績を収め、9種目中7種目で44名の生徒が全国大会の出場権を獲得しました。一学校の生徒がこれほど多くの種目で全国大会に出場することは、県内でも初の快挙です。同校は三部制(午前部・午後部・夜間部)の定時制高校で、同校の卒業生で総合格闘家の那須川(なすかわ)天心(てんしん)さんも、午前中は授業、午後はトレーニングに励んでいました。全国大会に出場する生徒の皆さんには、スポーツを楽しみ、思い出に残る大会となることを願っています。県立松戸南高校、頑張れ!

097 聖火リレーようこそ!松戸の道へ(広報まつど7月1日号)

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)がいよいよ1年後に迫りました。先月、東京2020オリンピック聖火リレーの県内ルートが公表され、千葉県通過期間の最終日である来年7月4日(土曜)の最終区間が松戸駅周辺となること、さらに県内最終となるオリンピック聖火ランナーが走り終える地点として「松戸中央公園」が聖火の到着を祝う式典会場になることが公表されました。聖火リレーと聖火の到着を祝う式典は、日本国内にとどまらず世界各国からの注目を集める大きなイベントです。松戸市がそのルートに選ばれたことを大変光栄に思っています。当日は多くの市民の皆さんに参加していただき、記憶に残る、そして東京2020大会への期待が高まるイベントとなるよう、みんなで聖火をお迎えしたいと思います。

 東京2020大会出場を目指し、松戸市出身・ゆかりの選手が活躍しています。レスリング女子76キロ級で皆川(みながわ)博恵(ひろえ)選手が世界選手権代表に決定し、女子50キロ級では須崎(すさき)優衣(ゆい)選手が世界選手権出場を懸けて7月6日(土曜)の代表選考会に臨みます。二人が世界選手権でメダルを獲得すれば、東京2020大会代表に決定します。男子走り高跳びでは、戸邉(とべ)直人(なおと)選手が2019IAAFダイヤモンドリーグで日本人初の準優勝に輝きました。東京2020パラリンピックで金メダル獲得が期待されるウィルチェアーラグビー(車いすラグビー)では、日本代表の羽賀(はが)理之(まさゆき)選手が2大会連続出場を目指しています。この他にもたくさんいる松戸市出身・ゆかりの選手が東京2020大会に出場できるよう、みんなで応援しましょう。

 東京2020組織委員会では「たばこのないオリンピック・パラリンピック」として、大会期間中、競技会場敷地内を完全禁煙とする方針を発表しています。2018年7月には健康増進法の一部を改正する法律が成立し、「望まない受動喫煙」はマナーからルールに変わりました。これに伴い、市では「松戸市受動喫煙防止対策指針」を策定しました。市内公共施設の建物内は2004年4月から禁煙となっていますが、7月1日からは敷地内も全面禁煙(一部を除く)としました。また、禁煙を希望する喫煙者の支援や、喫煙者のマナー向上を引き続き推進し、2020年4月までには、市内飲食店の店舗出入口に「喫煙可」もしくは「禁煙」と分かるステッカーを掲示していただくなど、「望まない受動喫煙」を防止するための取り組みを進めていきます。ご理解とご協力をお願いします。

096 児童虐待をなくすために(広報まつど6月1日号)

 松戸市では野田市で起きた痛ましい虐待事件を重く受け止めています。松戸市も数年前、大変つらい経験をしました。市内に住んでいた子どもが、小学校入学時に他県に引っ越した後、虐待により亡くなってしまいました。その反省から二度とこのようなことが起きないよう切れ目のない連携支援に取り組んでいます。

 虐待死が多い0歳児に対しては、「親子すこやかセンター」の職員が妊娠期から親と面談したり、自宅を訪問したりするなど、早期から親とのかかわりを持つことで乳児虐待を予防しています。また、全国に先がけ「子ども家庭総合支援拠点」を設置して、社会福祉士や心理士、教員、保育士等により、虐待が疑われる家庭や子どもの支援体制を強化しています。この他、今年度から県内初の取り組みとして、児童相談所と市との人事交流も始めています。警察・医療機関・学校・保育所・民生委員児童委員等と連携し、地域全体で子どもを見守る体制整備に努め、これからも児童虐待防止に取り組んでいきます。
 障害者就労施設の利用者が、市のごみ処理施設に搬入された粗大ごみの中で、まだ使えそうなものを修理・清掃して販売する「リユース工房みらいず」が5月30日にオープンしました。前年度から市と障害者就労施設が連携し、粗大ごみリユース実証事業として、粗大ごみのリユース品を市内のイベント等で販売したところ、248点が売れ、障がい者の工賃向上と約1.2トンのごみの減少につながりました。このように障害者就労施設と連携したリユース事業は、県内では初の取り組みです。この取り組みを「リユース工房みらいず」で継続させ、市民の皆さんにリユースやリサイクルの意識を高めていただくとともに、障害者就労施設を利用する方が働くことの喜びや達成感を得ながら地域で自立した生活ができるよう支援していきたいと思います。

 2020年東京五輪を見据え、大阪で行なわれたセイコーゴールデングランプリ陸上2019の4×100mリレーに出場したルーマニア男子チームが、先月、市内で初のトレーニングキャンプを行いました。松戸運動公園陸上競技場での公開練習や市立松戸高校の生徒との交流、市役所で行われた壮行会を含め、約1,000人もの方が応援してくれました。東京五輪では日本とホストタウン相手国が共に活躍できることを期待しています。

095 平成31年度予算と主な事業(2)(広報まつど5月1日号)

 前回に引き続き、今年度の主な事業を説明いたします。

 松戸市は常磐線の東京駅、品川駅への乗り入れや外環道の開通により、交通の利便性が大幅に向上しました。これに合わせ松戸の顔となる松戸駅周辺がさまざまな人が集うまちとして再生するための取り組みを始めます。 

 まず、松戸駅周辺が国から「都市再生緊急整備地域」を定める政令を受けるため、地域整備方針等の検討を行っています。地域指定されると、土地利用規制の緩和、都市計画の提案、事業認可等の手続き期間の短縮、民間プロジェクトに対する金融支援や税制措置を受けることができるようになります。この制度を活用することで、民間活力を中心とした都市再生の推進が期待できます。

 松戸中央公園一帯の「新拠点ゾーン」については、市内外からの来訪者のニーズに応え、交流や賑わいを生む松戸市の新たなランドマークとすることを目指します。そのために空間や機能のあり方について皆さんの意見を伺い、「新拠点ゾーン整備基本計画」を策定したいと考えています。松戸駅周辺は都市機能の更新時期を迎えており、併せて人々のライフスタイルやワークスタイルの変化に応じた新しいまちづくりが必要です。

 公共施設の中でも特に市役所本庁舎は耐震性に問題があるため、災害時に市民の生命・生活を支える拠点としても庁舎の建て替えは急務です。

 新松戸駅東側の土地区画整理事業では、地区の皆さんと共にまちづくりに取り組んでいきたいと思います。
 安全安心なまちづくりでは、通学路に防犯カメラを増設し、子どもの安全を最優先に取り組みます。

 この他、来年開催の東京オリンピック・パラリンピックでは、ホストタウン相手国の「ルーマニア」「ドミニカ共和国」と交流を深めつつ、事前キャンプの準備を進めます。聖火リレー誘致にも力を入れ、大会を盛り上げていきます。今年で発足50年を迎えるすぐやる課の記念事業や県内初となる「全国ねぎサミット」を松戸で開催し、矢切ねぎやあじさいねぎなどの松戸の野菜を全国にPRします。

 今日は、元号が「令和」に変わる記念すべき日です。松戸市もこの1年を新たなまちづくり元年とし、10年先、20年先を見据え、松戸のまちを再生し、賑わいのあるまちづくりを進めていきたいと思います。

094 平成31年度予算と主な事業(1)(広報まつど4月1日号)

 平成31年度予算と主な事業の概要について説明させていただきます。

 一般会計予算は、前年度比5.7%(84億1千万円)増の1,561億8千万円で、消費税引き上げに伴って販売するプレミアム付き商品券発行事業や、ごみ中継施設建設事業、和名ケ谷クリーンセンター基幹整備事業などが増額となり、過去最大規模の予算となりました。

 主な事業として、今年度も引き続き子育て支援に力を入れていきます。待機児童ゼロを維持するため、小規模保育施設を10カ所整備するとともに保育所の新設などにより、保育定員を約370人増やします。また、小規模保育施設を卒園した児童を確実に受け入れられるよう、長時間の預かり保育を行う幼稚園を5園、幼稚園バスを活用した送迎保育ステーションを2カ所増設し、幼稚園を利用する方を増やしていきたいと思います。

 これまで保育士確保のための支援を行ってきましたが、新卒の幼稚園教諭の家賃補助や就職支援金の貸付制度を創設し、幼稚園教諭の人材確保も支援していきます。

 地域の子育て支援では、おやこDE広場を増設する予定です。また、子育て支援センター1カ所で今年度から利用時間を夜間まで延長します。

 子どもの居場所づくりでは、放課後KIDSルームを3校増設。六実・六高台地区の移動児童館を拡大し、市民センターを活用した小学生の居場所づくりのモデル事業を開始します。また・中高生の居場所を1カ所増設し、学校や家庭以外でも勉強や交流などのさまざまな体験ができ、安全で安心して過ごせる環境を整備します。

 これからも妊娠・出産から子育てまで切れ目のない支援を行っていきます。

 高齢者支援では、町会・自治会連合会と同じ15地区に設置した高齢者いきいき安心センターと地域サポート医、在宅医療・介護連携支援センターが連携して高齢者を地域で支える体制を整備してきました。昨年度からは市役所内に「福祉まるごと相談窓口」を設置し、障がい者や引きこもりなどの困りごとに対応してきましたが、今年度は市内4カ所に増設し、市民のより身近な場所でワンストップの相談ができるよう利便性を高めていきます。

 続きは次号で!

お問い合わせ

総合政策部 秘書課

千葉県松戸市根本387番地の5 新館5階
電話番号:047-366-7303 FAX:047-366-1177

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