病院長からのご挨拶
更新日:2022年6月6日
病院長からのご挨拶
病院長 河合 誠
令和4年4月1日に松戸市立福祉医療センター東松戸病院長を拝命いたしました、河合誠です。12年前から当院に勤務しています。
当院は令和6年3月末に閉院することが決まりましたが、それまでは職員共々、市民の皆様に最後の御奉公をしてまいります。
当院は29年の歴史を持つ高齢者のための慢性期・回復期の病院であり、現在、一般入院病棟だけではなく、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病床、がんの緩和ケア病棟を持っています。また、介護老人保健施設の梨香苑が同じ建物にあります。
急性期病院入院後、疾病の治療が終わっても障害が残ったり、体力が落ちたりして、直ちに自宅に戻ったり、居住系施設に入ることができない高齢者にリハビリを行って病状回復をはかり、退院への道筋をつけることに努めてきました。また、自宅療養されている方の検査や治療目的の一時的入院にも対応してきました。
近年では松戸市内の民間病院の中にも回復期リハビリテーション病床、介護老人保健施設が増え、当院の担ってきた役割を引き継ぐ受け皿が整ってきました。当院が先陣を切った高齢化社会における市内の慢性期・回復期入院医療の充実はようやく一つの到達点に達しました。
また、当院は、終末期がん患者さんの苦痛を和らげるために、市内で唯一の緩和ケア病棟を持ち、緩和医療の拠点になっていますが、閉院後は松戸市立総合医療センター内に緩和ケア病棟が作られる構想になっています。
日常外来診療、訪問診療、訪問看護も担ってきましたが、これらのための民間機関も当院周囲・市内に増えて参りました。当院の担ってきた役割は閉院後も市内の医療体制の中で維持されることになりますので市民の皆様にはご安心頂けると思います。
とは申しましても、閉院までは、当院にいらした方にこれまでどおり安心して慢性期・回復期医療を受けられる体制を職員一同全力で維持していく所存です。当院の回復期リハビリ病床は、日常生活動作能力がどれだけ改善したかを測るFIM利得という数字が全国平均を上回り、リハビリの総時間数は全国平均を下回ります。つまり、少ない時間で効果を挙げてまいりました。他の病院に引けは取りません。これまでの経験を活かし今後もリハビリに力を入れていきます。
皆様の最後の応援をよろしくお願いいたします。
