ロコモ外来のご案内
更新日:2017年8月1日
東松戸病院ではロコモティブシンドロームの専門健診「ロコモ健診(運動器健診)」を全国に先駆け2009年よりスタートし、現在はロコモ外来を行っています。
ロコモティブシンドローム[略称:ロコモ](運動器症候群)とは、骨、関節、筋肉などの運動器の働きが衰え、 介護が必要になったり寝たきりになるリスクが高い状態を言います。
ロコモ外来の概要
ロコモ外来では、ロコモといわれる骨・関節・筋肉などの衰えなどにより起こる症状に対して具体的な改善方法をご指導します。適切な食事・生活習慣・運動方法などを知ることで、ロコモを効果的に改善することができます。
また、他の病気の発見につながることもあります。
検査と指導
東松戸病院のロコモ外来は、体力測定の他に理学療法士による筋力測定・関節可動域測定・歩行と姿勢のチェック・関節の痛みがおきにくい動き方の指導、管理栄養士による食事調査票の分析・食習慣のアドバイスなども実施しています。
詳細につきましてはお問い合わせください。
ロコモ自己チェック
※チェック時は転倒等に十分注意してください。
- 片足立ちで靴下がはけない
- 家の中でつまずいたり滑ったりする
- 階段を昇るのに手すりが必要である
- 横断歩道を青信号で渡りきれない
- 15分続けて歩けない
- 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
- 家の中のやや重い仕事が困難である
※ひとつでも当てはまれば【ロコモ】の可能性があります。
予約
- 予約制(予約枠:原則、月曜午後1時30分から2名)
- 事前に電話でお問い合わせください。
- 電話:047-391-5500
ロコモQ&A
Q:ロコモの歴史は?ロコモって何語?
A: 「ロコモティブ」(英語:locomotive)は「運動の」あるいは「機関車」の意味を持ち、ここでは「運動器」を指します。略語の「ロコモ」は2007年に日本整形外科学会が発表した日本発信の新語です。運動機能の低下や骨密度の低下により寝たきりになる可能性が高い状態がロコモですが、早く気づいて要介護にならないように対策することが大切です。
Q:ロコトレと一般的なストレッチやラジオ体操などとの違いは?
A: ロコトレは、転倒や骨折などの予防を目的として推奨されたもので、バランス感覚と脚力を鍛える「開眼片足立ち」と、足腰を強くする「スクワット」の2つが代表的です。
一般的なストレッチは筋肉などを柔らかくし、緊張をほぐし、血液の流れを改善させ、神経機能の向上を助け、筋萎縮をおさえるなどの効果があります。また、筋肉痛を和らげ、関節の動きを滑らかにし、ケガの予防につながります。
ラジオ体操は、身体をまんべんなく動かすことを目的につくられた、負荷も少なく、老若男女だれでも手軽にできる体操です。毎日続けることで、加齢や生活習慣の中で失われつつある本来もっている機能をもとの状態に戻し、維持する効果があるとされます。
つまり、関節にあまり負担をかけず、筋力・持久力・バランス力・柔軟性を高めることができる「ストレッチ」や「ラジオ体操」は、広い意味でロコトレに含まれます。
実は体力が低下し始めていることに気づきにくい30~40代の方にも、是非取り組んでいただきたい運動です。
Q:メタボとロコモの関係は?
A: メタボリックシンドローム(メタボ)は、内臓脂肪型肥満を共通の要因として糖尿病、脂質異常症、高血圧が引き起こされる状態です。こうした状態は動脈硬化性疾患から脳卒中の危険性を高め、高齢者の要介護要因となります。メタボの頻度を把握し、生活習慣の改善により動脈硬化性疾患を予防することは、介護予防の面からも課題となっています。
一方、ロコモティブシンドローム(ロコモ)は、2013年厚生労働省国民生活基礎調査で、高齢者が要介護となる原因の4位が転倒・骨折、5位が関節疾患、この二つをあわせると1位の脳血管疾患を上回る頻度となり、運動器の障害が高齢者の生活の質を著しく悪化させることは明らかです。
高齢社会の日本においてメタボ対策と同様にロコモ対策は重要となっています。
また、運動器疾患は、それ自身が要介護の原因であるだけでなく、他の要介護の原因にも関係しています。例えば「膝や腰が痛いと動くのがおっくうになり、動かないでいると太る。太ると腰や膝関節への過重が増し、痛みにつながる。変形性関節症の最大の敵は肥満といわれ、運動器障害のある人にはメタボの人が多い」、また「変形性膝関節症の人は痛みがあるため外出が減り、家に閉じこもりがちになると外部からの刺激が減る為に認知症の比率が高い」などの報告もあります。
Q:ロコモになりにくい食習慣は?
A: ロコモの原因となる骨や関節の疾病の一つである「骨粗鬆症」は、骨量の減少した状態をいいますが、骨量は、食事中のカルシウム不足や、閉経後のホルモンの変化によって減少してしまいます。
カルシウムの摂取によって、閉経後の骨量の減少を完全に防止することはできませんが、減少を軽減することはできます。
ロコモ外来では食事調査票を管理栄養士が分析し、何が多すぎで何が足りないか、どのように食べればよいかをアドバイスします。
お問い合わせ
松戸市立福祉医療センター東松戸病院
千葉県松戸市高塚新田123-13
電話番号:047-391-5500 FAX:047-391-7566
