リハビリテーション科
更新日:2023年3月7日
平成25年4月、回復期リハビリテーション病棟(34床)をオープンしました。最善のプログラムを提供できるように医師と看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士など多職種が協力して業務にあたっています。退院後も安心して快適にお過ごしいただけるように、退院前にご自宅を訪問し、様々なアドバイスをさせていただくこともあります。
一般病棟では、内科、神経内科、呼吸器内科、整形外科などと協力して診療を行っています。
平成5年10月の開院当初から、緑が多く閑静で落ち着いた当院の環境は、特にご高齢の患者さまに喜ばれてきました。恵まれた環境の中で患者さまが穏やかな時間を過ごしながら、再び笑顔になれるためのお手伝いができるように日々努めています。
当院の構成要員と訓練室の広さ
- リハビリテーション専門医1名+専任の医師1名、理学療法士11名、作業療法士5名、言語聴覚士2名の構成です。
- リハビリテーション室(理学療法エリア・作業療法エリア・ADL訓練室合計)は504.5平方メートル、言語聴覚療法室(4室合計)は51.4平方メートルです。
回復期リハビリテーション
病状が安定した段階で、疾患や合併症の医学的管理を行いながら、リハビリテーションを集中的に行うことで、症状の回復、日常生活動作・歩行の獲得などをめざします。患者さまの症状に応じて、理学療法、作業療法、言語聴覚療法を組み合わせて行っていきます。
参考リンク
理学療法
- ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、理学療法士が医学的・社会的視点から身体能力や生活環境を十分に評価します。それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成し、自立した日常生活を送ることができるよう支援する医学的リハビリテーションです。
- 主に関節可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法や、寝返る・起き上がる・立ち上がる・歩くなどの日常生活を行う上での基本動作能力の回復や維持を行います。物理療法(温熱、電気刺激等)などを用いることもあります。
- 脳血管疾患、運動器疾患、呼吸器疾患、内科疾患に対するリハビリや、ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの難病のレスパイト入院(一時的な入院)による機能維持を目的としたリハビリテーションを行っています。
広くて明るいリハビリエリア
作業療法
- 作業療法では様々な作業活動を訓練に取り入れて、機能の回復・維持を行っていきます。作業活動とは食事・トイレ・家事などの生活動作や体操・ゲーム・手工芸などの活動のことを言います。
- 身体機能・高次脳機能(認知症・記憶力・注意力など)・生活状況などを細やかに評価して個々に合わせて訓練を進めていきます。日常生活の自立介助量軽減にとどまらず、その人がその人らしく生活を送れるようにご家族を含め援助しております。
開放的な作業療法エリア
日常生活動作(ADL)訓練室1
日常生活動作(ADL)訓練室2
言語聴覚療法
- 言葉によるコミュニケーションには言語、聴覚、発声、発音等の各機能が関係していますが、 病気や交通事故などでこのような機能が損なわれることがあります。
- 言語機能の障害には、"言葉が出てこない、意味がわからない"といった「失語症」があります。 頭の中に言いたいことが浮かんでいるのに言葉が思い出せない、聞いた言葉の意味が理解できないといった症状を呈することがあり、大脳の言葉を司る部分の損傷で障害を生じます。
- 話し言葉の障害には、"発音が不明瞭、呂律がまわらない"といった「運動障害性構音障害」があります。唇、舌など話すときに使う器官の運動が障害され、はっきり発音できなくなった状態です。不明瞭な発音や不自然な音声は聞き取りにくく、コミュニケーションに影響を及ぼします。
- また、食べ物を噛んだり、飲み込んだりできない状態を「摂食・嚥下障害」といいます。食べ物が肺に入っておこる肺炎や、食べ物による窒息など生命に危険を及ぼす可能性のほか、低栄養による体力・免疫力の低下、食べる楽しみも失われます。
- このように、私たちが日常生活を送る上で欠かすことのできない、「言葉の障害」「嚥下障害」に対して評価、訓練、援助を行い、障害のある方がよりよい生活を送ることができるように支援します。
当院の 回復期リハビリテーション病棟FIM利得について
当院(2021年度) | 26.7 |
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※FIMとは、患者さん自身が行っている日常生活動作を運動と認知行動に分けて評価し客観的に数値化したものです。
※FIM利得とは、退院時と入院時のFIM得点の差で、日常生活動作の改善度を表しています。
(FIM利得の点数が高いほど日常生活動作の改善が認められたことになります)
医師紹介
瀧川 真人
卒業大学
平成16年 防衛医科大学卒
得意な分野
整形外科一般(特に膝)
所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
- 日本形成外科学会
- 日本リハビリテーション医学会
学位(医学博士)
防衛医科大学校(医用電子工学)
職歴
- 防衛医科大学校病院
- 自衛隊中央病院
- 航空自衛隊基地等医務室
森本 文雄
卒業大学
昭和62年 大阪市立大学卒
得意な分野
救命救急
所属学会
- 日本救急医学会
- 日本臨床救急医学会
- 日本外傷学会
- 日本外科学会
- 日本医学教育学会
認定医など
- 日本外科学会認定医
- 日本救急医学会指導医
- JATECインストラクター
- JPTEC世話人
- ICLSインストラクター
職歴
- 大阪大学医学部附属病院特殊救急部
- 大阪府立病院救急診療科
- 国立水戸病院外科
- 獨協医科大学越谷病院救急医療科
その他
- 日本救急医学会評議員
- 日本臨床救急医学会評議員
- 日本外傷学会評議員
